スタッフの雑記
■百年に一度の危機に瀕するわが国そして世界の経済を救わんがため、私、急遽業務の合間を縫って戎神社に参り、ン千円で残り福を授かってまいりました~!
■さて、全然関係ない話■昨今日本の政治を取り仕切っている偉い人が若干「漢字」に弱いことがよく話題に上りますが・・・昨夜読んでいた娯楽小説の登場人物が、「人間到る処に青山有り」を「にんげんいたるところにあおやまあり」と読み、主人公が心の中でツッコミを入れる場面があるのです■「青山」がセイザンであることは僕も分かったのですが、作中に「おいおい2箇所も間違ってるよ」的な表現があったので、<ん?てことはひょっとすると、人間はジンカンって読むのが正しいのか・・・?>と思いつつ眠りについたのです。・・・で今日調べてみると、うーん微妙■「広辞苑」ではとりあえず、項目としては「にんげんいたるところに・・・」で出ています。で補足的に「"じんかん"とも読む」と記されています。で、例によってネットとかいろいろ当たってみると・・・
■「人間」という言葉自体は元々、字の表すとおり「人の世」のような意味で、主に仏教用語です。日本でこの言葉が単に「人」を表すようになったのは江戸時代以降だということです。また発音に関しては、ニンゲンは古く伝わった呉音、ジンカンは遣唐使以降に伝わった比較的新しい漢音なので、つまり、本来の意味で使う場合はむしろニンゲンと発音するのが本筋ということになります■しかし奇妙なことに今の日本では、ニンゲンが「人」、まれにジンカンと読む場合に「世の中」を表すことになってしまっています。逆転現象とも云えるわけで、うーんややこしい。この辺の事情、知りませんでした。
■もうひとつ、日常的でしかも重要な言葉なのに曖昧だなあ・・・と思うのは「日本」という言葉です。これ、読み方、ニッポンですか?ニホンですか?まあよく議論される話だし、ネット上にも多数の解説があるので今さらな話題ではありますけど■これに関してちょっと前に僕が面白かったのは、関西演劇界の屁理屈男・ドナインシタイン博士(俳優・川下大洋氏が演じるキャラクター)の「ひみつ学会」というイベントで、たしかこの話が出て来て、日という字は、ヒ、ニチ、ジツ、カ、などいろんな読み方があるけど、「ニ」なんていう読み方はどこにもないゾっていう話。考えてみれば確かに博士の云うとおりです。ニッポンのほうは日本(ニチホン)の促音便としてまあ筋は通るのですが■しかしまあ、わが国は自分の国の名前の呼び方が確定していないという不思議な国であります。外国の人、不思議に思うんじゃないのかなあ。実際、法律等ではどちらとも規定していないそうです。まあそんなゆるさ、嫌いではありませんけれどね。
■ついでに、すごくよく使うのにいい加減な言葉をもうひとつ■「テレビ」ですね。やや減少傾向とはいえ、平均的日本人は1日3、4時間、この箱を眺めています。それほど身近な道具■ご存知のように正しくは「Tele-Vision Set」で、Teleが「遠く」、Visionは「見ること」ですから、つまり、「遠くを見る機械」なわけです。これなら分かります。なのにこの機械が普及し出した頃でしょうか、乱暴にも前半分だけ残して「テレビ」ってしちゃった。同じような言葉で、「テレフォン」はテレホとか略さずに「電話」、同じく「テレグラム」は「電報」、「テレスコープ」は「望遠鏡」、というふうに、ちゃんとした日本語を発明して使っているのにですよ!テレビジョンの方はそういう独自の日本語を作るという努力をしないでテキトーに半分で切ってヨシとしちゃった。変ですよねー■まあ「Sewing-Machine」の、肝心のSew(縫う)を省き、Machineだけ残して「ミシン」と呼ぶほどではないですが・・・単に「機械」やん!(艦長)
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- 2009年01月11日日曜日
本日はABCホールで朝日放送の新年祝詞会が行われました。
舞台上に豪華絢爛な生け花が。
社長からの新年のご挨拶の後、いったんロビーに出ていただき、1F可動席部分を収納しての祝賀会が行われました。ABCホールならではですね。
早速年明けにいくつか劇団さんから予約や下見のご連絡もいただきました。2009年、どんな面白い演目に出会えるのか楽しみです。ABCホールとしてもご利用いただく方にも、ご来場いただく方にもよりよい劇場になるべく、攻めていく年にしたいと思います。
※現在ABCホールは11月ごろまで予約が埋まってきております!ご検討いただいております団体の皆様お早めに一度お問い合わせくださいませ。
本年もよろしくお願いいたします!(乗組員)
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- 2009年01月05日月曜日
2009年、いよいよ今日から本格始動ですね。
大変な年になりそうですが、ABCホールは少しでも皆さんに楽しい時間を提供できるよう、2年目の今年も頑張って参ります。よろしくお願い致します。 (スタッフ一同)
サトウ花店さんから、小さな門松を頂戴しました。ありがとうございます。
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- 2009年01月05日月曜日
■今年最後の公演、アクサルの「11人いる!」、終わりました。 舞台はただ今バラシの真っ最中です。みなさん最後まで怪我なくよろしくです■同時間帯、ホワイエ(ABCホールではロビーのことを、おフランス風にこう呼ぶことになっているザンスが・・・すみません、赤塚不二夫世代なもので・・・、まあ、ロビーですな)では、アクサルさんのグッズを買い求めるお客様の長蛇の列が続いています■そして玄関を出たリバーデッキが妙に賑やかなので見てみると・・・ ABCラジオの人気番組「元気イチバン!芦沢誠です」の生放送をこの寒空の下でやってはって、お客様がいっぱい。何と、桂ざこば師匠も登場なさって、餅搗きをやってはります。うー、搗きたての餅、食べたーい! ■そっかー。今年もあと1日ですもんね。僕、自宅は京都なのですが、錦市場とか行きたいなー、すごい人出だろうけど。きっと結局何も買わないんだけど、雰囲気を味わいたいですね■ホールにいると、家の大掃除の手伝いなどを免れてラッキー!という側面もあるのですが、まあ年の瀬気分を味わえるのが明日だけとはちょっと淋しいかな?
■ともあれ、5月のオープンから8か月、事故や大きなトラブルを起こすこともなく、ABCホールは無事に年を越せそうです。ありがとうございました。来年もよろしくお願い致します(艦長)
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- 2008年12月30日火曜日
■最近僕のお気に入りは、東京のラジオ局の番組で流されている書評や映画評をpodcastで聴くことです■まあ、いくつかのワイド番組の、それぞれ2,3のコーナーがアップされているのを全部iPodに入れて順に聴いてるわけなので、その種の批評コーナーはその中の一部なのですが。でも、毎朝愛犬と散歩してる時間や、通勤での歩きの間(電車に乗ってる間は読書か居眠り)ずーっとなので、なんだかんだで1日2時間くらい聴いてるるんじゃないかしら■書評の方は、ヒットシリーズ「文学賞メッタ斬り」のコンビとして有名な、大森望さんと豊崎由美さんのコメントが辛口で激オモロです■で、今特にハマっているのは、町山智浩さんと宇多丸さんの映画評■町山さんはアメリカ在住で、歯に衣着せぬ辛口批評で有名です。大手資本が金を出し大スターが出演する類型的な大作映画を舌鋒鋭く批判し、「映画」が今何を伝えるべきか、語るべきか・・・そんなことをいつも熱く語られています。日本で公開予定のなかった、あのルワンダの虐殺を描いた秀作「ホテル・ルワンダ」の上映運動を続け、遂に実現させたことでも有名です■一方宇多丸さんは、ライムスターというヒップホップ・グループのラッパーです。その方面のこと僕はまったく分からないので説明できませんが、日本のラップ界の草分けとも言えるスターだそうです。でもね意外にも (という云い方は不適切ですが)、 この人の映画の分析力、そしてその表現力が凄いんですよ。それもそのはず (と云うのもまた不適切ですが)、東京の超有名進学校から超一流大学を卒業されている秀才だそうです。なんと、高校時代に全国模試2位という実績の持ち主だとか。考えてみれば、ラップのリリック (っていうんですか) をよく聴けば、そのメッセージ性、語彙の豊かさ、リズム、構成力、韻の踏み方・・・どれをとっても非常に高度な技術や知識が必要ですよね■でこの宇多丸さんが自分の持ち番組の中のコーナーで、同時代性や倫理性にこだわりつつ実に論理的に、洋邦問わず公開中の映画を20分間語りまくる・・・これがすんごい芸なんです。時にはその番組の放送局が出資している映画を酷評することもあり、その勇気には、拍手拍手です■でもね、不思議なモンで、「あれだけボロカスに云われる映画って一体どんなんだろう?」って怖いもの見たさでかえって観たくなったりして。的確な批評っていうのはどんなジャンルにも大切だよなーと思う次第■ああしかし、映画に比べて演劇の批評って難しい・・・■今、ABCホールでは、アクサルが5日間、8ステの公演中ですが、これだって長い方ですからね。例えば批評家や新聞記者の人がこの作品をご覧になって新聞や雑誌に劇評を載せても、それが世に出る頃にはとっくに公演は終わってる。まあ、1か月近いロングラン公演なら、初日を観ての批評が新聞に載り、それが読者の観劇のガイドになる、ということもないではないですが、関西では、歌舞伎や相当メジャーな商業演劇でしかそういう状況は生まれないわけで・・・■しかも舞台芸術はフィルムと違って複製がまったく不可能ですから、実に悲しい■だから必然的に、「演劇批評の構造」というものを少し意地悪く解釈すればこうなります。
「こんな劇が先日上演された。こういう欠点は少しあるが、こことこことここが実に素晴らしかった、十年に一度の傑作だ!!・・・しかし、残念だがもうこの作品をあなたは永遠に観ることはできないのだよ。私は関係者招待席で、しっかりこの目に焼き付けたがね、ふふふ・・・」 なんてね。
■批評というものは鑑賞ガイドのためだけにあるのでは無論ないけれど、でもなあ・・・そういう困難が演劇というジャンルのファンを限定しているよなあ■ま、「その時その場にいた者だけが共有できる体験」という特権性が、演劇の一番の快楽のツボではあるのですが(艦長)
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- 2008年12月27日土曜日
■今年最後の催し、アクサルの「11人いる!」がまもなく初日の幕を開けます。・・・ってABCホールには「幕」はないんですけどね。ま、常套的な表現ということで。考えてみると舞台の用語で日常生活に使われている言葉がいくつもありますね■「花道を飾る」、「スポットライトを浴びる」とか。こういうのはおめでたくていいですが、反対に「(人生が一瞬にして)暗転する」とか、「奈落の底に落ちる」なんていうはどうもね。もともと全然悪い言葉じゃないのにね■そう云えば艦長、芝居観るのも大好きですが、他に、狂言と将棋という日本の伝統的な技芸が趣味だったりするのです。これもね、よく新聞などで使われる嫌な表現があって・・・そう、「狂言強盗」と「将棋倒し」。なんだかなあ■まあ狂言の方は元々言葉の別の意味として「うそ」というのがあるので致し方ないですが、将棋倒しはなあ。若い人にはドミノ倒しの方が伝わりやすいしなあ■数年前、たしか日本将棋連盟が各マスコミに「将棋倒しという表現をやめてくれ」と申し入れたことがあるはずです。あまり受け入れられなかったみたいですが・・・とほほ
■ところで前売り絶好調の「11人いる!」、毎回わずかですが当日券出るようです。各回開演の1時間前から発売です。福島駅から南へ約5分、ABCホールへ来たれ!(艦長)
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- 2008年12月26日金曜日
■いよいよ今年最後の催物、「11人いる!」を上演するアクサルご一行が本日ホール入りです。なんだか大がかりな映像、音響、照明の仕掛けがあるみたいで、楽しくなりそうですよー!
■で、今夜はクリスマス・イブです。なんだかなあ・・・日本中、いや多分世界中、大変なクリスマスですよね、今年は。「みぞうゆう」と茶化すのもいい加減飽きた感じですが、未だ曾て有らざるほどの経済危機が到来してますからねえ。近年流行してきた住宅地のイルミネーションもなんだか少なくなってるんじゃないですか?あれ電気代大変だそうですから■来年早々に就任するアメリカの新大統領が、何か斬新ですごい経済政策を発表して、それを機に世界の経済が上向きになればいいんですがね、世界史で習った80年前の大恐慌のときのニューディールのような・・・■でもニューディール政策の効果が一段落すると、次に世界は第二次大戦に向かって歩み始めたわけで。もし歴史は繰り返す、なんて話になったら、今度の世界大戦は想像を絶するような惨禍を招くことは必定ですから・・・うー恐ろしい■聖しこの夜にふさわしくない話題ですね。すびばせん(懐かしい!...艦長)
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- 2008年12月24日水曜日
■あれですね、今夜あたり世間では忘年会のピークなんじゃないですかね。来週はクリスマスですからね。家族か恋人と過ごさなきゃ、だから忘年会は今週中にってわけでね■ちなみに今ABCホールでは、「へヴィメタル忘年会」というのをやってます。忘年会とはいっても会場内は飲食をご遠慮いただいておりますので、ビデオコンサートとトークショウとプレゼント抽選会という構成なんですが・・・。すんごい盛り上がってるみたいですよ■こないだ、「あ、そうだホールスタッフの忘年会もやんなきゃね」、って急に思い出して、私たちは明日夜やることにしましたー。別にそんなこと報告せんでもいいですか、そうですか■何度も書いてますがこの大阪・福島界隈はめっちゃ飲食店が多いのでお店選びも悩むのですが・・・もつ鍋にしよっか、お洒落なワインバーにしよっか、って迷った末、ガード下の鶏屋さんにしました■どうかな?おいしいかな?実はお昼を一回食べたことあるだけなんすけどね。こんだけお店たくさんあってイマイチやったら幹事さん責任重いよなー、なんて■それにしても、また流行ってますね、「もつ鍋」。その昔、バブル経済が崩壊した90年過ぎに大流行して、まもなく一気に消えて、最近景気が冷え込んだらまた復活した・・・まあ、安いし、不況に強い飲食店なんでしょうねえ・・・
■写真は中之島界隈の川面を走るこの季節限定の可愛いクリスマスイルミネーションつきクルーズ船なんですが・・・携帯のカメラの性能が悪くて・・・先頭にいるトナカイ、分かるかな?もちろん船頭はサンタさんです(艦長)
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- 2008年12月19日金曜日
■写真は、去る12/12-14に行われた満劇公演「踊る職員室」の本番前の稽古風景。客席後方に置かれている音響席から撮影したものです(撮影は同劇団の女優・楠葉プリンさん)■メカニカルなミキサーと、リアルに再現された古ぼけた職員室の対比が面白いですね■満劇さんは今回、劇団記録を大きく塗り替え、観客動員1000人を突破。アマチュア劇団としては大したものです■昨夜艦長は、この芝居をご覧いただいた関西小劇場界の有名女優M・Aさんとお話したのですが、なんかこの作品、いろんな意味で衝撃的だったみたいです。既成概念を崩されるというか・・・■詳しく説明したいのですが、かなり酔っちゃって細部は忘れてしまいました。すみません、、、(艦長)
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- 2008年12月18日木曜日
■今週、月・火・水・木と珍しくABCホールは何の催しも、催しの仕込み(下準備)もありません。ま、下見とか打ち合わせはちょこちょこありますけど■なのにね、19日(金)から30日(火)までフル稼働ですわ■19日はフィルムコンサート、20日は朝日新聞の親子環境教室、21日は妹尾和夫さんのCDキャンペーン、22日は日曜落語なみはや亭の公録、23日は新婚さんの公録、24日、25日はアクサルの仕込み、26日から30日まではアクサルの演劇公演「11人いる!」です■どうなん。クリスマスやん。大体26日には仕事納めやん。みんな休めへんやん■・・・いやいや我ながら何ということを言っているのでしょう。こんな多彩な催しにご利用いただいて、ありがたいことでございます。スタッフには苦労をかけますが・・・■でもねー、映画はあるわ、講演会はあるわ、落語会はあるわ、音楽ライブはあるわ、演劇はあるわ、公録はあるわ、ちょっと雑多すぎるやろ!?・・・そう思われる方もあるかもしれません。確かにそうです。世の中のホールってもっとちゃんと性格づけが出来てるかも。芝居みるならココ。クラシックはココ。ロックはココってね。ABCホールは現状その点ではあまりにごちゃ混ぜかもしれません■でもね、放送局のホールですから!放送って(特にテレビとAMラジオは)、何でもありのメディアですからね、ニュース音楽ドラマ演芸スポーツ・・・。ホールもそれに習っていいのかな、と■でもま、艦長にも「主にこういうイベントを増やしていきたい」という希望が個人的にはあるわけですが、何せ初体験なもので、みなさんにこのホールがどの程度受け入れていただけるのか分からず春先からやってきたら、年末にはこういう状態になってたわけで・・・■来年は、みなさんのご利用希望に応えながら、ホール主体のものづくりについても、もっともっと考えていきたいと思います。うん(艦長)
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- 2008年12月17日水曜日