スタッフブログ
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スタッフの雑記

超売れっ子スター

■今ABCテレビでは、テレビ朝日制作の「古代エジプト大奥物語 ツタンカーメンと三人の母 女たちの壮絶な戦い」という壮絶なタイトルの番組を放送しています。すごいです。制作者の苦労を思うと、涙が出そうです■「しかし、ん?えーっと・・・最近、古代エジプトの番組やたらやってないか?」と思って、例によって検索してみたのです。すると、今年になってから、「ビートたけしのエジプトミステリーⅣ」(テレビ東京・1/1)、「古代エジプト三大ミステリー」(3/18・日本テレビ)、そしてわずか3日後にこれ。いずれも2時間とか2時間半の大型スペシャル。うーん、エジプトっていうのはTV界の大スターですね。たけしタモリさんまのBIG3並みです■なんでだろ?ちょっと考えてみました。あくまで僕の想像ですが・・・①巨大ピラミッド、スフィンクス、ツタンカーメンの黄金のマスク...という分かりやすいビジュアルがある。②ヒエログリフの解読により、他の古代文明に比べて歴史の研究が格段に進んでいる。③ミイラになることで、現世への復活あるいは死後の世界での幸福な生活を願う、という思想が日本人のロマンをかきたてる。④吉村作治さんという強力なプロデューサー的研究者が存在する。あと、なんでしょう・・・⑤再現ドラマに比較的お金がかからない、っていうのないですかね?■古代エジプトの人たちって、王族は装飾品こそたくさん身に付けてますが、基本的にみんな白っぽい貫頭衣みたいな衣装着てるだけだし。背景は石の壁が基本だし■少なくとも、「真相解明!!ブルボン王朝の悲劇」とか、「ミステリー三国志・妻たちのRed Cliff」とかよりは、美術費が格段に安く済むと思いますね■とはいえ、これだけエジプトが続くと、各担当者は新ネタを探すの大変だと思います。少年王ツタンカーメンがいかに悲劇的な生涯を送っていたとしても、もう3000年以上前の話ですからね。これまで幾度も語られてるし、芸能ニュースみたいにそうそう新情報が出てくるわけじゃない■『古代史の知られざる物語を、平易に、お茶の間の視聴者が興味深く観られる切り口と手法で表現セヨ』・・・うーん、それはとても困難な作業、まさに「発掘」ですよね(艦長)

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■艦長ちょっとお疲れです。昨夜東京・下北沢に行くことになって、小劇場の聖地・スズナリでなぜか全編関西弁の芝居「お弔い」を鑑賞しました。わかぎゑふ女史率いるラックシステムの舞台なので当然なのですが■知ってはいたものの改めて驚いたたのはね、スズナリの隣のたしか前は小さな映画館だったスペースにまた新しい劇場が出来ていたこと。小さなシモキタの町に小劇場がこれで、えーと・・・7つ!?■でその小屋の杮落としシリーズを春風亭昇太さんがプロデュースされていて、昨夜の演目が山田雅人『かたり・江夏の21球』。なんだか懐かしい■『掛布選手の打った349本のホームランはその打席の全配球まですべて記憶しています』とかつて豪語していたタイガース&競馬オタクの山田くんですが、久しぶりに聞いてみたかったな、あの喋り。でもよう考えたらスズナリ、関西勢に占拠されてるやん!

■それにしてもマスクしてる人がホント多いですね。インフルエンザ、花粉症に、黄砂・・・「マスク」は冬の季語だそうですが、どちらかといえば春に移籍させたほうがよいかも■そうそう、突然ですが、先日、ドラマ「銭ゲバ」を最終回に初めて観ることができました。賛否の声が交錯する話題の作品だったのでもっと早く観たかったのですが・・・あれ土9だったんですよね実はね、最近、土日あまり休めないんですよね。ABCホールは今年いっぱい週末はほぼ予約で埋まってしまっているのです。ありがたいことなんですが、ほんと原作のマンガ「銭ゲバ」は雑誌連載をリアルタイムで目にしていたのですが、それまで"ほのぼのとした笑いとペーソス"、みたいな作風だったジョージ秋山が、「銭ゲバ」とか「アシュラ」とか、突然陰惨な作品を続けて発表して驚いたのを覚えています。特に「アシュラ」の第1回はショッキングで、たしかいくつかの地域で掲載誌の回収騒ぎが起き、社会問題になりました。「銭ゲバ」も「アシュラ」も連載開始が1970年。騒々しい時代でした■さて 2009031613010000.jpgなぜマスクから突然「銭ゲバ」を思い出したかというと、初期のジョージ秋山の代表作(デビュー作?)で僕が結構ニヤニヤホロリと楽しんでいたのが、「パットマンX」という、覆面ずっこけヒーローを主人公にしたギャグマンガだったからなんです。平凡な小学生がバットマン似のマスクをつけてスクーターに乗り、正義のために戦うのだけれどいつも・・・という設定■シュールで破壊的なギャグの赤塚不二夫に対してほのぼのしたユーモアを描き、やがて少年マンガのあり方に疑問を抱きアメリカに渡って1コマ漫画で名を成した師・森田拳次ゆずりの、ペーソス系のギャグマンガでした。ジョージ秋山、なんでこんなに怖くなったん??当時僕は疑問だったのです。同じく悲しきヒーローものの「デロリンマン」あたりからその兆候はあったわけですが・・・■さてさて。快傑ゾロ、ローン・レンジャー、バットマン、月光仮面、七色仮面、仮面ライダー・・・古今東西、マスクは謎のヒーローのマストアイテムでした。「タイガーマスク」は、マンガのヒーローが後に実際の覆面レスラーとして実体化し、現実と虚構の間を行き来するプロレスの世界ならではの面白い現象を生み出しました■野球マンガの世界にはかつて「黒覆面の巨人軍エース」というキャラも登場しました。星飛雄馬登場の数年前、貝塚ひろしの「ミラクルA」という作品です(最初は「九番打者」という題名で、僕はこちらの題の方が好きでした)。もともと右投手だった主人公が秘球、快球(この呼び方、魔球より素敵)の投げ過ぎで体を壊して失踪、左投手として再デビューするという展開は、左と右は逆ですが「巨人の星」と同じ。でも彼は同一人物であることを隠すために改名をした上にマスク姿で登場したのですね。なぜ隠す必要があるんだったかは失念しましたが・・・■このように覆面は正体を隠すことに主眼がおかれていますが、仮面はさらに、かぶることによって特別な力が付与されるという呪術性を有しています■世界中に、民俗芸能や宗教儀式で使われる独特の仮面が存在します。普通の人が、仮面をかぶった瞬間に神の使い、あるいは神や悪魔そのものになったり、魔除けのパワーが生まれたり■「人はなぜ仮面をかぶるのか?」、「遠く離れた地域の仮面のデザインになぜ不思議な共通性がみられるのか?」みたいなことに興味を抱いて、なーんか特番の企画が出来ないかしら?なんて思って数年前こんな本(写真)を買ったわけですが、まだ実現していません。だいぶ前に、「笑いとメガネの関係」について考察する番組を作って賞をもらったので、二匹目のドジョウをというわけなんですが(笑)■マスクといえば、ジェイソンとか'ともだち'とか、最近は底知れぬ恐ろしさを秘めた悪玉のイメージばかりが強いなあ。何ですかね、ヒーローは平凡で等身大、の時代なんですかね(艦長)

労演って知ってますか

■中学高校時代の一時期、「京都労演」という会に入っていました。京都勤労者演劇協会。職場や学校で何人かのサークルを作り、そのサークル単位で会員になって会費を払うと、毎月1回その町で上演される演劇のチケットがもらえるという、全国いくつかの都市で運営されていた演劇鑑賞組織です。やってくるお芝居は、文学座、民藝、俳優座、青年座・・・といういわゆる新劇系の大劇団がほとんど■僕が所属していたのは1970年ごろですから、まだ世の中全体に政治運動の嵐が吹き荒れており、演劇を作ることはもちろん、鑑賞することも、「運動」、「学習」の一環であるという空気が濃厚でした。思春期を迎えたばかりの僕は、劇場ロビーなどに漂うお勉強っぽい雰囲気に反発し、「なんか暗くて小難しくて新劇って面白くないよなー。観る方もなんかスカしちゃってさー」なんて思っていたのです■でも地方都市に暮らしながら、例えば滝沢修さん、宇野重吉さん、杉村春子さんら日本演劇界の偉人たちの舞台をたくさん観ることができたのは今にして思えば貴重な体験でした。後年番組でお会いした時に伺ったのですが、僕と同い年の俳優・段田安則さんは高校時代京都労演でバイトされていたそうです。僕はサークル代表で御所の近くにあった労演事務所に毎月通っていたので、ひょっとしたら、僕が段田さんに月例会費を渡して代わりにチケットをもらった・・・なんてこともあったかもしれません。ま、どうでもいいんですけど■先日ABCホールに劇団民藝の方が秋の公演の下見に来られたもので、ふと懐かしくなって例によってネットで調べてみたのですが、京都労演はまだ存続しているものの、大阪労演は一昨年の末をもって解散したそうです。60年代半ばには何と20,000人!もいた会員が最後は400人になっていたとか。なんだかとても寂しい気がします■僕が京都の町でちょっと疑問を感じながらも労演の例会に通っていた頃、東京では、唐十郎、佐藤信、寺山修司ら「新劇」に異を唱える人たちの爆発的な活動によって演劇の表現そのものが大きく様変わりを始めていました。やがて政治の季節が終わり、バブル景気へと向かう時代の空気の中で、唐さんたちが始めた新しい手法はその刺激的な娯楽性の部分だけが受け継がれ、日本の演劇の主流はエンタテインメントとしての色をどんどん濃くしていくのです。・・・うーん、僕も大学に入る頃からそういうエンタメ系演劇の洗礼を受け、その魅力に目覚めたクチではあるのですが・・・■やっぱりがっちりした新劇も、労演も繁栄していてほしい。生命世界と同じく、一番大切なのは「多様性」だと思うのです。

■さて、この秋、ABCホールで上演される民藝のお芝居はこれです! らくだ仮チラ.jpg

すごいやろー!別役の新作で、大滝秀治でっせ!

 

          (ここは勢い重視で敬称略・艦長)

笑い飯登場!

■笑い飯、ABCホールに登場です!

waraimeshi.jpgご存知、M‐1決勝がテレビのレギュラーというすごいコンビ(第2回の2002年から7年連続決勝進出)。しかしどうしても優勝に届かない■調べてみると、2002年から順に、3位2位5位2位4位5位4位という、とてつもない成績です。決勝に残るだけでも大変なことなんですから■中でもいちばん優勝に近かったのは2003年でしょうか?お笑いファンの間ではもはや"伝説"とも云える、「奈良県立歴史民俗博物館」のネタ(ちなみに正確にこの名の通りの博物館は実在しません)。ある検索サイトで「笑い飯」と入力すると、関連検索ワードの上位に「博物館」と出てきて思わずニヤリとしてしまいました。それほど衝撃的だったんですねー。興味のある方は是非M-1のDVDを買って確かめてください!あのネタが見れるだけでも2003年版は値打ちありです■さて、笑い飯を語るとき必ず出てくる言葉が「Wボケ」ですよね。笑い飯の漫才はこの言葉をもって変則・異端のように語られることが多いと思うのですが、実はとっても正統派なんじゃないの?と僕は思っています。つまり・・・■ボケ⇔つっこみの関係が固定している漫才って、特に若手コンビの場合、しばしばネタの前半である「芝居的設定」に入っていくことが多い・・・■「初デートがうまくいくか心配で」「ほないっぺんここでやってみよか」みたいなキッカケでね。最近はトータルテンボスの「忍びねぇな」「構わんよ」みたいに、この芝居への導入の仕方で個性を出し笑わせるコンビも多いですが、つまりそれほどこの形式が定番化していることの証左なわけで・・・■そしてその後繰り広げられるネタは、医者と患者とか、ピザ屋と客とか、オチに至る直前まで2人の役割・関係が一定なんですね。そうなるとこれは、漫才というよりむしろ漫才の形を借りたコントに近い■それに対して、笑い飯のWボケは、つまり哲夫と西田という人間の「どちらが面白いことが出来るか合戦」で、これはあくまで素の2人の"漫才"なんです■考えてみれば、やすしきよし、阪神巨人、カウスボタン・・・彼ら達人の漫才には、どちらがボケでどちらがつっこみかわからない、そんなん関係ない瞬間ってありますもんね■ツービートや紳助竜介のような圧倒的なボケの力が場を支配している漫才もそう。こちらは、ギャグに仕掛けられた批評性が同時につっこみ(大げさに言えば時代とか社会に対する)にもなっていて、相方はうなづくだけで成立する、みたいな■近年のお笑いブームのおかげで、一昔前までは業界用語だった「ボケ」や「つっこみ」なんて言葉を最近は巷の小学生までが口にしたりしますが、芸の世界はそんな単純じゃない、「漫才=ボケvs.つっこみ」なんていう図式は必ずしも絶対的なもんじゃないよって、プロの漫才さんに見せつけてほしいんですよねー。

■そんなわけで、笑い飯のライブ、楽しみです!(艦長)

折れた煙草は、吸えません

MONO「床下のほら吹き男」、昨夜当ホールの初回を観せていただいたのですが、面白かったですー!

どんな芝居だったかというと、床下にほら吹き男がいる、というお話です。題名にホラ・偽りなし!です。

■さて、人に嘘をついて金品などの利益を得る人。大した目的もなくただ嘘をつく人。どちらがいいと思いますか?・・・いやまあどちらも駄目なんでしょうが■でもほら最近、耐震偽装とか産地偽装とか偽装請負とかいっぱいあって、だもんで2007年の世相を清水の舞台で「偽」とデカデカ表わしたら、その張本人の日本漢字能力検定協会がこれまた大変なことになってるし・・・その他というかこちらがもっと重要ですが、政治・経済の世界でも限りなく嘘に近いような言説がまかり通っていて、それはすべて大なり小なり金銭的利益や権勢の増大や保身のため。天下国家のためとはとても思えない現代日本■そうなってくると、このお芝居に登場するような、「何の得にもならない嘘をポンポンつく人」ってなんか見てるだけでもスカッとするんですよね■つきっ放し。打ちっ放しみたいに気持ちがいい■あ、実は僕は入社3年目くらいに上司に初めてゴルフ練習場に連れて行かれてそのときの経験がトラウマになって、以後ゴルフは一切やったことがないので打ちっ放しの気持ちよさなんて知らないのですが。まあ他の「○○っ放し」は多少経験があるから、似たものかな?

5人のMONOメンバーと4人の個性的な客演女優陣、アンサンブルもばっちりです。

2/23(月)までですが、明日、土曜の19:30の回は少し余裕があるみたい。是非ご覧ください!

■表題は大昔のサブローシローさんのネタに出てきた中条きよしさんの「うそ」の替え歌の歌い出し。このあと「♪あなたのうそが 吸えません・・・」と、ずっと「吸えません」でつないでいって最後「♪熱いくちづけ吸えますよコレは」と落とすんですが...伝わらないよなあ・・・あ、明日は笑い飯について書かねば■(艦長)

やりますっ!

■「久馬は○○で物語が創れるのか?」限定2ステ、大好評のうちに終わりました。

ザ・プラン9のお~い!久馬、浅越ゴエ、ヤナギブソンの3人にゲストをまじえてのコント集でしたが、ゲストの人選が秀逸でしたね■メッセンジャーあいはら、土肥ポン太、ギャロップの2人、只今人気急上昇中の劇団・デス電所(次回公演は7/24-26@ABCホール)の女優である山村涼子&田嶋杏子、そして幻のピン芸人・テントさん!■いやーテントさん、面白かったです。一度見逃すと次いつ見られるか分からない舞台姿ですからね。しかも普段は、漫談にお馴染みの(お馴染みか?)「人間パチンコ」や「クモの決闘」などのネタを織り込む一人芸なのですが、芝居で他人とからむなんて近頃滅多にないんじゃないでしょうか?■それとギャロップの林さん(頭髪が豊かでない方)のぐにゃぐにゃした演技が僕的に新しい発見でした。いい役者やん■そして一番大爆笑をとっていたのは、凶暴な悪役に扮し拳銃を手にしたあいはらさんが、相手の名前を聞いた瞬間にキレて撃ち殺すシーン(その間髪のなさが最高)。何ていう名前かは想像してください(クイズなら簡単かな)■今回はなだぎさん抜きでしたが、ザ・プラン9の本公演も来る4/24-26にABCホールでありますので、お楽しみに!

■あ、タイトルに「やりますっ!」って書きましたが、何をやるかは明日書くことにします。もう遅いし。風邪気味なんで家に帰ってにゅうめんなぞ食べて・・・(艦長)

ひとつだけの・・・

signboard.jpg ■一般公開の催しがある日は、 ABCの正面玄関脇の大階段を登ったところに、こういう目印のボードが出ています。今日はラッパ屋「ブラジル」の二日目です。

   

■本日は11:30、15:30の2回公演なのですが、 1回目を客席で拝見することができました。

よかった~!まさに大人のコメディですね■ラッパ屋さんは全国的にもワン・アンド・オンリーなテイストの大人による大人のための劇団として高い評価を得ていま す。

■ナンバーワンとは違って、オンリーワンなら誰でもなれるのか?決してそんなことはないと思います。ラッパ屋さんみたいな価値あるオンリーワンになるには、やはり例えば継続する力、たゆみない精進が必要なんだよな■ (あんなベテラン役者さん達がみんな自分よりかなり年下であることに愕然とした、艦長)

ブラジル

2009020713190000.jpg■冬の観劇日和・・・という写真を撮ろうと思って外に出たら、昼からは薄曇りでした、、、

 

 

 

 

ラッパ屋第34回公演「ブラジル」、初日です。  

brazil.jpg       本日土曜日・・・17:00

       明日日曜日・・・11:30、15:30  (いずれも開演時間)

という3ステージ■今回ホールの事情でちょっと変則的なスケジュールになっています。当日券はいずれの回も発売されますが、日曜11:30が余裕があるようです■昼前に開演ってあまり見ない時間割ですが、なかなかいいと思いますよ。日曜のマチネ(昼公演)というと大体13時か14時からですが、行き帰りの時間を考えると、特に日の短い冬場なんか結局1日つぶれちゃいますからね。ちょっと早起きして朝食食べて洗濯物干して昼前からお芝居見て終演後に遅めのランチして梅田で買い物して帰る・・・なんて素敵な休日の過ごし方だわ・・・って思いません?

 

■血液型の話題が嫌いです。「○○さんは何型?」とか「典型的な×型だよね」・・・みたいな会話が大嫌い■よくいわれることですが、血液のタイプの分け方には何十何百という方式があり、ABO式が有名なのは、重大な抗原抗体反応と結びついているので輸血のとき必要な情報であるからにすぎません■なのになんだろうか・・・何年かに一度必ずブームが来ますよね。去年のベストセラーの上位にも血液型別の本がランクインしていて、これまたキレイに日本人の割合の多い順の売れ行きで・・・■あのね、混同しちゃいけないと思うのは、「占い」は別にいいと思うんですよ。朝のワイドショーとかでやってる、星座や血液型によるその日の運勢みたいなやつ。見る方も軽いノリで「よっしゃ!」とか「えーっ?」とか思って、まああれは均せば平等に吉凶が巡ってるはずですから■罪深いのは「×型の性格、行動パターンはこう」と決めつける性格診断的なヤツ。これは一生モノですから。何の根拠もないし統計的にも幾度も否定されているのに。「人のことを勝手に決めないでほしい!」と強く思います■だいたい人間の性格なんて、行動に現れる部分と普段内面に抑制していてたまに表出する部分と、とても両面的なものですよね。気が強い⇔弱い、協調性がある⇔ない、几帳面⇔大雑把・・・誰の心にも同居してるんじゃないですか?どっちを云われても当たってるわけで■最近ショックだったのは、若い頃からたくさん評論や小説を読んできて、自分がかなり信奉してきた作家の方のある週刊誌の連載エッセーを読んでいたら、その方が血液型による性格分類を強く信じておられることを知ったときです(超メジャー雑誌なので心当たりのある方も多いと思います)。とても意外な思いで、悲しくなりました■少し後、嵐山光三郎さんが週刊朝日の連載エッセーで反対に、血液型がどうのこうのという風潮を完膚なきまでに叩きのめしておられて、これはサスガ~!!な文章の芸で、実に痛快でした■幸い、現在僕の周りにはすぐ人の血液型を聞いたりする人はいないので助かってますが(無意識に避けてるのかな?)、世の中にはとても大事なことを決める時に血液型を参考にする人がいるそうですから事態は深刻です。例えば、選手の起用を決める団体競技の監督とか、あくまでどこかで読んだ噂ですが企業の採用担当者とか・・・わわわ。それはないよ。合コンじゃないんだから■・・・合コンなど二十数年行っておりません念のため(艦長)

キレイ!

鉛筆.JPG ■小学校時代憧れだった高級エンピツを、手動のシャープナーで削る。これ、結構落ち着く、とってもアナログな時間です。

最近とうとう家のテレビをデジタル化しました。年が明けてから新聞に「完全デジタル化に黄信号、まだ普及率50%で伸び悩み」・・・みたいな記事が出ていたので、これは自分の勤め先のことを考えるとそろそろマズいかと思って、次の休みの日にテレビとレコーダーを買い換えました。会社ではだいぶ遅い方だと思います■何となくきっかけを逃し続けていたのです。ワールドカップとか、オリンピックとか、間違ってもそういうイベントの直前に買い換えるのだけは軽薄な感じがしてイヤでした。全然興味ないし。7年ほど前に買った当時最新型のブラウン管テレビもどこも不具合はなかったし■どうやら不況のせいでテレビの買い控えが増えてるんですね。クルマの売れ行きも2、3割減という惨状だし、デジタル化のスピードが鈍るのは仕方ないか。とはいえ国の方針なので予定は完遂されるのだと思いますが・・・

■「なんでそんな後ろ向きなん?」と最近思ったこと■どこかの演劇関係のブログで、「デジタルの時代が来たら、われわれの舞台芸術はますます危機に陥る。何故ならアナログの最たるものだから」・・・なんていう記述を見つけました。ちょっと呆然としました■全然関係ないやん!ま、遠い未来にですよ、「完全3D仮想現実演劇」みたいな技術が開発されて、観客が劇空間と一体化してコンピューターで作られたヴァーチャル俳優の演技を体感する・・・みたいになれば話は別ですが。いやそれとてやはり脚本、演技、視覚・音響効果、すべてにおいて人間のクリエイティビティがなければ作りえないわけで。おそらく人間のアナログな芸術的才能が不要になる時代は来ないはずです■なんだか話が大袈裟になってますが、新しいテレビで僕が感じたのは、ハイビジョンで収録された舞台中継の映像の美しさ、リアルさです。素朴に、「わ、客席にいるのとかなり近い!」と思うぐらい。BSでは結構演劇の番組も放映されるので、楽しみです■反面、今まで録りためた百本以上の芝居のVHSテープやDVDの映像がすごくみすぼらしく見えるのは悲しい現実。中には、ベータマックス→VHS→DVDとダビングを繰り返してきた、若かりし日の超お気に入り舞台の記録もあるのですが・・・■ま、それは仕方ないいとして、逆に云うとこういう媒体の進歩というのは、考えようによっては実演家にとってはチャンスだと思うんですけどね■今までとは比較にならない臨場感で、舞台の魅力がリアルにお茶の間に伝わるし、その結果「生ならもっと面白いかも」と劇場への敷居が低くなるのではないでしょうか。さらに、僕みたいに「古い映像はやっぱりシンドイ・・・」となって、最新の記録媒体による新たな映像ソフトの市場が掘り起こされたりもするでしょうし・・・■前向きにならないとホントにやばいよ■

なんとなくBS放送を選んでいる時間が増えたような気がします■昨夜も、帰宅してNHKのBShiを何気なくつけていました・・・ABCでやってたザ・プラン9とチョップリンとヨーロッパ企画のコント番組は録画予約してたので・・・■放映されていたのは「ファーブル昆虫記」で、何とかいう名前の甲虫(フンコロガシの一種?)が土にまみれたネズミの死骸を食べるシーンが延々続いていました。でも不思議にグロテスクさを全く感じず、そのクロースアップのあまりの細やかさ、美しさに見とれてしまったのです。フンコロガシなのに・・・(艦長)

15日の夜に15の夜そして卒業を思ふ

■舞台では、ミュージカル「緋色の欠片」のゲネプロ(本番どおりの最終稽古)の最中です。いよいよ明日初日。来たれ来たれ。

■現在1月15日の夜。先日、自分の所属するある集団(あ、白状します、劇団です)の打ち上げの2次会でカラオケに行き、尾崎豊の「15の夜」を歌ったら思いのほかウケました。盗んだバイクで走ったことなどありっこないのにね■エンジンのついた2輪車に乗った経験といえば、学生時代、MONKEYというちっちゃな原付を友人から借りて大学の近所の荒物屋に芝居の看板描きに使う絵の具を買いに行き、前輪跳ね上げてエンストして以来ないわけで・・・。そういう身の上で、行き場のない不良少年をとても具体的に描写したあの歌詞をガナるのは相当照れくさいしサムイのですが、まあ酔ってたんで許してください■本当はね、同じオザキの歌でもどちらかといえば「卒業」を歌いたかったのです。こっちも、校舎の窓ガラス壊してまわるなんて、自分の青春の実態と全くかけ離れた世界ではあるのですが。でもカッコイイんだもん■春三月は卒業シーズンですが、今年三月はテレビ界でもいろいろ卒業がありそうです。よくありますよね、三月とか九月の改編期に、番組のエンディングで司会者が、「実は、○○さんは今夜でこの番組を卒業されることになりました!」なんて突然宣言して、で、○○さんが花束もらって挨拶するってシーン。僕もこれまでのテレビの仕事の中で幾度も「卒業」の段取りを決め、立ち会ってきました(自分が人事異動で卒業させられたこともたびたび)。でも基本的にフクザツな場面ですよね、どう考えてもあれは■近頃は「テレビ界の裏事情」的な情報も結構出回ってますからどなたでもある程度想像がつく通り、「卒業」の理由にはいくつかのパターンが考えられます。この春には、不況の影響による経費削減のあおりを受けての「卒業」などというのもひょっとしてあるかもしれません■新聞でもよく扱ってるし、現にNHKの教育テレビが放送時間を短縮したり、民放でも再放送がやたら増えているのでお気づきかと思いますが、今、放送界はかなりの緊縮財政を迫られています。あの、超大物タレントが司会を努める老舗のベルト番組も終了するそうですし、関西でも、「えっ、あの番組が!?」というような有名番組がいくつか終了するとかしないとか■何とか番組打ち切りは免れても、その後に今度は大幅な経費削減が待ち受けているわけです。もしその手段として「卒業」を考えるならば、それは、制作側にとってはてっとり早くてしかも減らせる金額が明快、という側面も否定できなかったりなんかして・・・全く嫌なご時世です(あくまで仮定と想像の話ですよこれは)■前にも書きましたが、こういう時こそ、タダで楽しめる娯楽である民放テレビが元気に頑張って、世の中を少しでも明るくしないと・・・なんですが(涙)■kancho

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