スタッフブログ
Back Number
スタッフの雑記

365日目

■今年が終わってゆきますね。29日の『新婚さんいらっしゃい!』の収録にて2009年のABCホールはお仕舞い。夜はスタッフみんなで福島の路地裏のお店で韓国風鳥水炊きなどつつきながら一年を振り返っていた・・・かな?結構飲んだので実はよく覚えていないのですよ、はは■ABCホールもね、出来立てのピカピカから1年半強を経て、いい感じに汚れてきた・・・っていうと言葉は悪いかもしれませんが、たくさんの人たちの汗や手垢が染み込んで(なんかやっぱ感じ悪いかな。いい意味で言ってるんですが)、かえって磨きがかかってきたというか、箔がついてきたように僕には思えます。頑張ろうねみんな来年も■2010年は日本の娯楽産業、メディアにとってどんな年になるのでしょうか?かつてある放送関係者が会議の席上で言って、いまだに僕の記憶に残っている言葉・・・『バブル崩壊は様々な影響をもたらしたが、少なくとも日本のテレビバラエティを10年遅らせたのは確か』。・・・そう。景気が悪くなると、どうやらテレビはつまんなくなる。枠が減る。予算が減る。失敗が許されないため冒険ができない。ヒット企画の繰り返しに頼る■・・・本当は、ABCホールは、次代の放送界を担うタレント(才能)の揺籃でもありたいと思っているのです。ていうか、そのために(それだけじゃないけど)ABCホールはある。ここで育った若き俳優さんやコメディアンやその他アーティストたちがテレビ・ラジオで大活躍してほしい。そのための環境整備をするのが、僕の本来の大切な役目です。でも、それには少し時間がかかるかもしれません。

■でもでも頑張ろうみんな!とにかくやっぱ面白いよ、ライブもテレビもラジオも■来年もよろしくお願いします!

年末ごあいさつ

本日はBAR BARAKI公演千秋楽。今年もABCホールをご愛顧いただき誠にありがとうございました。また、拙い上に内容のない文章をお読みいただきありがとうございました。

「使い古されたフレーズ撲滅キャンペーン」を提唱されているの艦長には申し訳ないのですが、今年も「あっという間の1年」でした。そしてこれもよく聞かれるフレーズですが、「年をとると1年がすぎるのがどんどん早くなってくる気がする」というのもあります。超常現象を真っ向から否定される大槻教授が聞いたら「1年は365日で変わるわけはない!」と激怒するような話ですが、そのように感じることも事実です。

この現象の原因については「年をとると社会、組織、家庭で責任ある立場になり、時間を立つのも忘れるほど業務に没頭するので時間が早く過ぎる。」などなど諸説あるようですが、私は「人間は年をとると初めて経験することが徐々に少なくなり、日常の出来事の大半がすでに経験したことの追体験になるので新鮮味がなくなって、結果的に時間が過ぎるのが早く感じるようになる。」という説に強く共感します。

というのも先週行われた「M-1グランプリ」の決勝ラウンドで思うところがあったのです。ABCホールとしては笑い飯のおふたりに優勝していただき、凱旋ライブをやってほしかったのですが、結果はみなさんご存知のとおりパンクブーブーの優勝となりました。NON STYLEと決定的な差はなかったように思いますが、私はパンクブーブーに軍配をあげました。理由は、新鮮味で優っていたからです。偉そうなことを言って恐縮です。NON STYLEもとても面白かったのですが、私の中では、昨年大爆笑させてもらっている分だけ、面白さが割り引かれたように感じました。つまり新鮮味が薄れていたのです。

人間は常に新しいものを追い続け、より刺激的なものを求めます。そしてその行動、欲望はエスカレートする一方です。エスカレートしていく段階で、それ以前のものは片っ端から、記憶から消え去っていきます。まるで存在しなかったかのように。結果的に「現在」しか認識されることがなくなってしまいます。「そういえば去年も年末ギリギリまで年賀状書いてたな。1年なんてあっという間やな。」というのは、昨年の年末を「起点」に「現在」を考え、今年起こった出来事を「新鮮味のなかった追体験の連続」ととらえるので、あっという間に過ぎたという感覚になるのではないのでしょうか。少し強引かもしれませんが。

この説を逆の面から裏付けるのが、事故などにあった人が「その瞬間がストップモーションのように感じた」という話です。これも大槻教授が聞いたら「1秒は1秒でしかない!」と激怒するような話ですが、印象に強く残る瞬間、場面というのは時間が止まったように感じるのも事実です。緊張すると、普段は感じない心臓の鼓動が聞こえてくるような気になるものです。

結論としては「月日が過ぎるのが早く感じるというのは、毎日が自己の予測の範囲内で特に印象の残らない出来事の連続であった。」ということなのでしょう。でも、毎日が面白いことの連続で、本当にあっという間に過ぎていくということもあるだろうし・・・。いったいどちらが真実なのでしょうか?

などとグダグダ考えてる年末ですが、昨日放送された「すべらない話スペシャル」を見ました。相変わらずすべらんなぁ。MVSに輝いた兵動さんにはぜひ凱旋ライブをABCホールでやっていただきたいです。お待ちしております。スポーツは見るに限る、をモットーにしている私は昨夜は「フィギュアスケート女子」「すべらない話」「フィギュアスケート男子」とハシゴをしてしまいました。すべらない話の前後は、きれいに滑る番組でした。お後がよろしいようで。

来年もごひいきに。

(乗組員・F)

いよいよ!

■タニマチ金魚第三回公演『三日月に揺られて笑う』、無事全ステージ終了しました■私、千秋楽の舞台を先ほど拝見したのですが、隣の席が作・演出の土田さんで、これはめっちゃプレッシャーでしたね。絶対居眠りとか出来ませんやん。実は昨夜いつも一緒に寝ているウチの犬にお布団を占領されて、夜すごく寒くて、あまり眠れなかったんですよ。余計に不安で不安で・・・それに性分としてあまり声を出して笑ったりする方じゃないので、ずっと静かにしてるだけでもなんか悪いんじゃないかと・・・■しかし全くの杞憂でしたね(...というか、こんなネタフリして『寝てしもた!』はありえないわけですが...)。げらげら笑うお芝居ではありませんが、終始くすっと笑ったりゾクッと背筋が寒くなったり。土田さんらしい巧みな設定と緻密な会話で、面白くて怖くて、三人の女優さんの個性が存分に発揮された素敵なお芝居でした■そして世の中では!間もなくいよいよM-1グランプリの決勝が始まります。『どんなドラマが待ち受けているのか!?』なんて常套句は使いたくありませんが(『使い古されたフレーズ撲滅キャンペーン』・・・っていうのを始めたいと常々思っているのです)、でもやっぱ緊張してしまいます■M-1を放送している局の人間として不公平な発言は慎むべきとは思いますが、ほんのちょっとだけ言わせていただければ、ここABCホールで定期的にライブを行いネタの調整をしてきた笑い飯のお二人、ラストイヤーの今回こそ念願を叶えてほしいなあ・・・(艦長)

妄想

■いよいよですね。M-1グランプリ準決勝!明日土曜が大阪、日曜が東京です。観に行けないけど、ワクワクです。上方お笑い大賞が3年前を最後に、そしてその後継の新人賞もなくなるという寂しいニュースがあっただけに、ここは日本最大のお笑い賞レースとして大いに盛り上がってもらいたい!そして来年こそは相方見つけて僕も・・・!なんてね。毎年この時期になるとチラっと思うんです。いや別に1000万が欲しいんじゃないです■僕がひそかに敬愛する将棋界の中年の星・谷川浩司九段のエピソード・・・■昨年度の不調が響き、今年谷川九段は、ある公開トーナメントの出場資格を無くしていました。しかし新型インフルエンザの影響で急遽繰上げ出場することになり、しかもあれよあれよと優勝してしまったのです。そして優勝直後に舞台上でこう挨拶されたのです、『今回は出られただけで幸せです。賞金は全額主催者にお預けしますので、将棋の普及に役立ててください』と。かっこいい!僕もM-1で優勝したらこれですね■時は2010年末。M-1グランプリ、エンディングでの優勝者インタビュー。『・・・あと半年でアナログ放送は終わります。この1000万は地デジ推進の最後の一押しに使ってください!』と高らかに宣言するのです。・・・あ、まず同意してくれる相方探さないとね■そんな問題か!?(艦長)

あす初日!

負け犬1.jpg伊藤えん魔プロデュース『負け犬イレブン』、明日からです■今舞台では作・演出の伊藤えん魔氏の厳しい駄目出し付きの『場当たり』(立ち位置・出ハケのタイミングの確認や、効果音・照明などのキッカケ合わせ)が行われております。

■しかしあれですね、秋か冬にかけてのこのシーズン、劇場がどんどん減りつつあるこの大阪の町でも、さすがにあちこちで多くの演劇公演が行われておりますね。ABCホールでは12月、1月で何と演劇が8つもあります。年末年始の1週間が空くだけで、あと全週末です。どゆこと?■そう云えば私、先週金曜日には昼と夜、観劇のハシゴをしてしまいました。どちらも小さな劇場でね、2つ合わせてもお客様120人くらいじゃなかったかな?ほんと小さな芝居がお好きなお人です■たまたまですがどちらも女性のみの集団で(片方には客演で男優さんも出てましたが)、しかもどちらもバックステージものというか、『劇団の内実』とか『演劇をするということ』みたいなことが描かれた作品でした。お昼に拝見した方は二十歳過ぎのキャピキャピ(死語?)した女の子ユニットの元気はつらつなシチュエーション・コメディ。それに対して夜は、平均年齢でいうとその2倍近い女優陣によるちょっとドキュメンタリータッチのお芝居で・・・ギャグがふんだんにちりばめられてはいるもののへヴィな印象が残る作品でした■何というか考えさせられましたね。大袈裟にいえば、『表現活動を続けようとするときに立ちはだかる【女であること】の難しさ』というものについて。実人生の過酷な試練も、演劇を続けることの困難さも乗り越え、とにかく上演にこぎ着けるパワー。舞台で表現されている中身と垣間見える集団の実情が混然となった、あれはもうメタ演劇ともいうべき作品でありました■現代の日本社会において、個人が家庭や職場を離れた活動を持続しようとすると、それはもう圧倒的に女性の方が障害が多い。でも苦労が多い分、それだけ多くの人の共感を得られる作品を創り得ると思います...きっと。だから頑張ってください女たちよ!■まあ私も道楽でいまだに芝居かじってたりしますが、男ってやっぱ気楽やもんな(艦長)

「丑の会」の挟み込みは、26日(木)17:00~

■まず業務連絡です■すみません、『丑の会』の挟み込み情報、少し前のブログで「26日()17:00」と書いておりましたが(訂正済)、正しくは

11月26日(17:00~ 800部 です。

何度も申し訳ありません。

 

■さて、大阪ヨーロッパ映画祭、まもなく最終上映作品『HOME』が始まります■結局1本も観られなかったなー・・・そういえば、春にABCホールであった『アジアン映画祭』でも1本も観られませんでした■でね、まったく偶然というか気まぐれなんですが、そのアジアン映画祭で話題になっていた『チョコレート・ファイター』というタイ映画を、昨夜レンタルDVDで観たんです。凄いっすよー!不幸な生い立ちを背負った華奢な美少女が、生きるために格闘技を身につけ、敵をひたすら倒し続けるという実にシンプルなアクション映画です。でねでね、主役を演じる少女・ジージャーが超かっこいいんですよ。ブルース・リーばりの怪鳥音を発してキっと身構え、ムエタイ、カンフー、テコンドーなどが渾然一体となった超人的な技を次々繰り出して悪漢たちを殲滅します。え、人間の体ってそんな風に曲がったっけ!?脚ってそこまで上がったっけ!?って、素直に驚いてしまいます■しかもこの作品、『ワイヤーなし!CGなし!スタントなし!』が売りで、超絶のアクションをすべて俳優が実際に演じていて、『世界最強美少女』というキャッチフレーズは伊達じゃないです。ほんっっとに凄い子だそうです。しかも超可愛い!■エンディングで流れる、ジャッキー・チェン映画風のNGシーンは、ケガ人続出で相当ヒキましたけど。血を目立たなくするためかモノクロ処理されてるんですけどね。そらケガするわ!あれ...よくぞ死人が出ずに済みましたね、って感じです■・・・半年くらいすれば、このヨーロッパ映画祭で上映された作品にもどこかで出会えるのかしらん。

■さて、今週後半から、ABCホールは4週連続、怒濤の演劇シリーズです!

■11月27日(木)~29日(日) 丑の会 『ミ・ラ・イ・・・』

■11月30日(月)        笑い飯のABCホールLIVE4

■12月 3日(木)~ 7日(月) 伊藤えん魔プロデュース 『負け犬イレブン』

■12月11日(金)~13日(日) 劇団天悟 『雨はれて月おぼろ』

■12月17日(木)~20日(日) タニマチ金魚 『三日月に揺られて笑う』

       

そして今年最後の週末は濃い!めちゃめちゃ濃いイベント!(になりそう)

■12月25日(金)~27日(日) YUKI ARAKI Produce 『BARBARAKI』

年明け早々も、デス電所やし、2010年も濃いースタートなんですけど・・・(艦長)

えぇ、毎度ばかばかしい

一見しても、よ~く見ても公演に関係のない話をひとつ・・・。

先週の日曜日から1年納めの大相撲九州場所が始まりました。ここ数年のことなのですが、この九州場所の集客が悪いですね。ほかの東京、名古屋、大阪はそうでもないのに、福岡だけが顕著です。全体的に相撲人気が落ちているのは、事実としてあると思います。目立つのは外国人力士の活躍だけで、日本人力士の優勝なんて望むべくもない状態です。それでも福岡のほかの都市の落ち込みがそれほどでもないことを考えると、いわゆる3大都市以外は景気がよくないということになるのでしょうか。(←この表現もすでに昔の言い方で、経済力からみると今や日本は東京とその他の地方しかないと思いますが。)

それにしても、いま連日放送されているバレーボールはよく入っています。(日本戦だけですけど。)会場に一度も見にいったことがないのでわかりませんが、テレビ画面で見る限りアイドルのコンサートのような感じですね。観客動員は別にして、視聴率にについては、「日本vs○○」のような国旗を背負った試合はテレビ視聴率がいいということがよく言われます。サッカーで、普段はJリーグの試合にも関心がない人がW杯予選のゲームを真夜中の中継なのに必死で見たり、野球でも、甲子園球場に数年に1度しか足を運ばない人が、ワールドベースボールクラシックのイチローの活躍を仕事そっちのけで必死になってワンセグテレビにかじりついて見たりします。

観客の方に入っていただいてナンボ、のホール・会館の仕事に携わっていると、スカスカの観客席を見るのはホントにさびしくなります。九州場所も昨日、今日は満員御礼がでているようなので、後半戦に向けて盛り上がっていってほしいですね。

盛り上がっているといえば、いまABCホールで開催中の「大阪ヨーロッパ映画祭」。艦長のブログにもありましたが、リバーデッキでは国際色豊かな模擬店も出ています。残念ながら、先ほどから小雨が降り出してきたのですが、たくさんの方に来館していただいています。明日まで開催していますのでぜひお越しください。

最後は関係のある話ができてよかったぁ。

(乗組員・F)

 

ホットミールもあるよ

大阪ヨーロッパ映画祭、真っ最中です■本日2日目。今日の3本目から『ヨーロッパ最新映画初上映』というシリーズに入ります。本映画祭はABCホールの他に、シネ・ヌーヴォや厚生年金会館などいくつかの会場に分かれて開催されているのですが、この『最新映画初上映』というのがやはりこのお祭りのメインイベントなのではないかと思います。明日より、当日券は毎日朝10時からの発売です。是非お越しください!■ ビレッジ.jpgさて、写真はホール玄関前の風景。普段はシンプルなウッドデッキなのですが、現在はこのとおり、テントとモンゴル風のゲルが何張りも設営され、『映画祭ヴィレッジ』となっています。映画関係の資料やアートの展示ほか、ワインや軽食の模擬店も出ていて、まさにお祭り気分が味わえます■現在映画上映中なのでスッキリしてますが、映画の前後はかなりの人出。明日からの3連休は大賑わいになるんじゃないでしょうか。

■昨夜ね、めっちゃ腹立つことがあったんです■初日が終わって、夜10時半ごろに自宅最寄の駅に着いたんですけど、突然思い立って、駅前のスーパーでボジョレー・ヌーボー買ったんですよ。解禁だから飲まなきゃ、とか別にそういうタイプの人間じゃないんですけど、おかずが合えば晩酌用にとか思って(晩酌て)■でね、ちょっとだけウキウキしながら家に向かって歩いてたら、踏んだんです。犬のウンチ。サイテー!普段からものすごーく地面に注意して歩くタイプなんで、絶えてそんなことはなかったのです。10年以上振りじゃないかな。たかが千いくらのワインでそんなに浮かれてたのか俺?あー悔しい■あの・・・余り楽しくないマル秘情報ですが、ABCホールがある『ほたるまち』ってけっこう芝生地が多いんですが、ここにもたまにあります、、、心無い飼い主が放置した犬のウンチ。さすがにこのデッキ上はペット連れ込みをご遠慮いただいてるので僕は見たことないですが、実はお隣にある瀟洒なホールの楽屋口のまん前に一昨日発見しちゃいました。なんだかなー■あ、夕飯は肉料理だったのでボジョレーは少々いただきましたが、せっかくの味も3割減の気分でしたわ■単なる愚痴ですみませんねー(艦長)

♪木枯らしに負けそうなの

semi.JPG■ホールのそばの道端で見つけました。冷たい風に舞う落ち葉の中に、なんか一枚だけもっこりしたのがあったので気になって、一度は通り過ぎたんですが何故か気になって・・・戻って拾ってみたらやっぱり蝉の抜け殻でした。夏にはごくありきたりの風物なんですが、この季節に落ち葉に混ざっていたのがいじらしくて・・・■空蝉(うつせみ)という言葉は『現人(うつしおみ)~【この世、この世の人】の意~』ということばが訛って、それにこの字を当てたものだそうですが、実によく出来ていますよね。この世を蝉の抜け殻に喩えているようにも、あるいは人生を蝉の一生になぞらえているようにも思える。うーむ■確かに空ろな存在ではあるけれど、ここから抜け出た成虫は今はとっくにその一生を終えているわけで、そう考えれば、しっかり葉っぱにしがみついているこの抜け殻君の方がむしろ実体にみえてきたりもする。秋だわな・・・

■てなことをぐだぐだ考えているうちに、Studio Life『十二夜』、千秋楽の舞台もそろそろお開きです。来週のホールは『大阪ヨーロッパ映画祭』。秋やわ、ほんま(艦長)

タイムリミット・サスペンスかよ!?

■ある東京のラジオ番組を例によってpodcastで聴いていたんです■日替わりゲストとのトークコーナーがこの番組の大きな柱です。映画のプロモーションでやってきたその日のゲストの俳優さんとメインパーソナリティの方は、かつてデビューしたての新人同士として出会い、以後もお互い数十年の芸能生活の中で幾度か接点があって、懐かしい思い出話に花が咲いたのです。時代の先端を走り続ける二人のエピソードがそれぞれその時の文化状況を映し出し、笑いと驚きに満ちて、それは素敵な二十数分のトークだったわけです・・・ゲストがその来訪の主目的である映画の紹介に入るまでは■いや別に、そういういわゆるプロモーション的な出演がどうこうと云ってるわけでは決してありません。映画や音楽や舞台や番組のパブリシティ活動の一環として、魅力的なタレントさんがテレビやラジオの番組にゲスト出演して中身を大いに盛り上げ、ちょこっと新曲や主演映画の紹介をして帰る・・・っていう形の出演は、(まあ余りに露骨過ぎると、なんだかな...ってこともないではないですが)昔からずっと行われてきた放送と他メディアの共生関係の一環、つまり『持ちつ持たれつ』で、今後も行われることでしょう。要はその出演部分全体が楽しければOKなわけです■でね、メインパーソナリティの方がコーナー終盤でいよいよ本題の質問に入り、ゲストが答えたのです・・・

『で、どんな映画なんですか?』

『余命半年の・・・』

■■■・・・僕の気分は一瞬にして奈落の底です。この先は覚えていません。また!?あなたまで!?・・・もういい加減そういうお話作りはやめましょうよ!■この方の名誉のために申し添えますが、彼はこの作品の監督でもプロデューサーでもなく一俳優としてオファーを受けられたわけで、僕からこんなこと言われる筋合いは皆無です。申し訳ありません。でも番組のここまでがあまりに楽しかったんでね、僕の気持ちの高低差がすごかったんですよ。

■ここはいちシロートとして云わせてください!主要登場人物に『難病で余命いくばくもない』という設定を作って、その人の死に向かって物語を作るっていうの、そろそろ禁止しません?いや、それは言い過ぎだとしても、僕は好きになれないなぁ。命を弄んでるような気がして仕方がない。(艦長)

<<前のページ 18  19  20  21  22  23  24  25  26  27  28
各ページに記載している内容は、掲載時点のものです。消費税率移行に伴う価格変更等についてご留意下さい。
バックナンバー
前の月 2019年06月
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30