京丹波町立瑞穂小学校
2013年10月7日
39
6年生2クラス(39名)
今回は、VTR映像にナレーションを付けることを勉強する出前授業です。ナレーション作りは、ニュースからバラエティまですべての番組制作で必要な作業です。映像の長さに合わせて原稿を作る難しさなどを分かってもらうのが目的でした。
訪れたのは京都府の京丹波町にある瑞穂小学校。2011年に近隣の4つの学校が統合されて出来た新しい学校で、今回は6年生39名に授業を行いました。
「映像に合わせた原稿を作るのはとても難しい!」
今回ナレーションをつける映像は、瑞穂小学校がある、京丹波町がどれだけ魅力的な町かを紹介してもらうものにしました。授業の1ヶ月ほど前に児童のみんなから校区内の自慢の場所、思い入れのある場所などをあげてもらい、私たちがその場所に行って撮影しました。校区内には京都府で唯一の鍾乳洞や不動の滝、廃校になった小学校の教室にある絵本屋さんなど、私たちも知らなかった場所ばかりで、たくさんの見どころがありました。撮影した映像は、場所ごとに4つのパターンに分けて各3分ほどに編集し、それに合わせて4つのグループに事前にナレーションを考えてもらいました。VTR映像の内容と長さにあった適切なコメントを考えるのは私たちプロでもとても大変なことですが、コメントをうまく作ると、VTRがより生き生きした作品となって、内容を見ている人に分かりやすく伝えることができるのです。
「番組つくりの大変さや面白さは実感できたかな?」
いよいよ実際に完成したナレーションの発表です。各グループから代表の3名が前に出てきてVTRに合わせてナレーションを読みます。グループによってはナレーションが長すぎて映像とナレーションが合わなくなってしまったり、ナレーションが短すぎてシーンとしてしまったり、みな四苦八苦していました。そもそもどんな調子でどんな速さでそのナレーションを読むのかはとても重要なポイントです。児童たちにはナレーションを考えることも、そしてその原稿を映像に合わせて読むということも初めての体験で少々難しい授業だったかも知れません。一つのテーマを決めて撮影し、撮影した映像を編集して音楽や字幕をつけるだけでもとても手間がかかります。そこで出来上がったVTRにナレーションをうまくつけられないと、せっかく作ったものが台無しになってしまいます。放送局が普段行っている、番組作りの大変さや面白さを少しでも垣間見てもらえたのならよかったと思っています。