EarthDreamingロゴ 放送内容
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4月 ラレコ
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5月 白井貴子
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5月
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10月 森摂
11月 竹宮惠子
11月 槇原敬之
11月
~12月
冨田勲
12月 上岡裕
12月 川端由美
12月 2008年を
振り返って
1月 赤塚りえ子
1月 中島まゆみ
1月 箕輪弥生
2月 イェンス・イェンセン
2月 武田双雲
3月 郷慎久朗
3月 椎名法子
3月
~4月
森摂
2月7日ゲスト:デンマーク大使館商務官
イェンス・イェンセンさん

イェンス・イェンセン1  手塚「イェンスさんは現在デンマーク大使館で商務官というお仕事をされていますが、どういったお仕事なのですか?」イェンス「デンマークの企業が日本に進出する時や、すでに進出している企業のサポートをしています。僕が担当しているのはデザインです。例えば照明や家具、雑貨類に関するもの、また料理が好きなので料理に関する商品のマーケティングの調査やディストリビューターを探すことを担当しています」手塚「大使館のお仕事以外でも北欧の料理研究家としてもご活躍だと言うことですね」イェンス「2002年に日本に来ましたが、2004年ぐらいからスタートしました。最初の頃は家で小さな料理教室をやっていました。友達やまたその友達を招いて、北欧の家庭料理を作ってお話をしながら食べたりしていましたが、それが雑誌などに取り上げられて興味を持っていらっしゃる方も参加するようになり、多い時で月に4回ぐらい料理教室をやっています」手塚「これは大使館のお仕事と平行してやっていらっしゃるのですか?」イェンス「そうです。大使館の仕事としてもデンマークをPRすることになりますから了解をとっています」手塚「その他に北欧のライフスタイルや、デンマーク流のエコライフの普及にも努めていらっしゃいますね」イェンス「それも雑誌やいろいろな媒体でデンマークのエコについてのインタビューを受けています」

 手塚「日本に興味を持ったきっかけは?」イェンス「昔『将軍』というドラマがありました。それで日本のことに興味を持ち、いつか日本に行ってみたいと思いました。でも行くだけでは面白くないので、言葉をしっかり勉強した方がその文化をしっかり理解出来ると思い、日本語を勉強してから来ました」手塚「最初の日本の印象はいかがでしたか?」イェンス「あのドラマは時代劇でしたが、日本に侍が沢山いるとは思ってはいませんでした。ただそのドラマの時代と同じデンマークの時代でも、文化やマナー、料理、習慣がすごく違いましたから、今の日本も今のデンマークと大きく違うと思ったので興味を持ちました」手塚「ご家族や友人で日本に興味を持っている方はいらっしゃいましたか?」イェンス「あまりいないですね(笑)」

 手塚「日本に住んで大きなギャップはありましたか?」イェンス「日本、それも東京の街としての雰囲気は非常に混乱しているところがあります。街作りに関して日本はあまり意識していないと思いました。デンマークはどんな小さな村でも色や高さなど厳しく規制されていますから統一感があります。それがいいか悪いかは別として、すごく違いました」手塚「住みづらいとかストレスになると言うことはありませんでしたか?」イェンス「ストレスになるほどではないですが、緑が少ないと言うのはあります。それが自然との繋がりが薄くなっていると感じました」


イェンス・イェンセン2 手塚「日本の食文化はいかがですか?」イェンス「初めて日本に来た時は日本食を食べたことはありませんでしたが興味はありました。ですからいろいろなところを食べ歩きました。毎回いろいろな発見がありました。魚の種類が豊富でお寿司のネタを覚えるだけでも大変苦労しました。またデンマークでは見かけない野菜もたくさんあります。調理方法やプレゼンテーション、非常に繊細で見た目がすごく重要とされていますが、それもデンマークにはない文化です。ちょっとだけ日本の家庭料理や中華の教室に通いました。そこで習ったのがおせち料理です。おせちはおいしいですが一番面白かったのはそれぞれの料理に意味があると言うことです。例えば数の子は沢山の子供が生まれるようにと言うことで食べるとか、昆布は喜ぶから来ている、黒豆はまめまめしく等...。それでロンドンでの卒業論文はおせちをテーマにしました」

 手塚「デンマーク料理の主流は?」イェンス「主食はジャガイモです。日本と大きく違うのは朝、昼、晩それぞれ違うものを食べます。日本はお魚とごはん、味噌汁というように似ていますが、デンマークの朝はだいたい白いパンにジャムやチーズをつけて食べます。昼はライ麦で出来ている黒いパンの上にお肉やお魚を載せて食べます。味付けは塩、胡椒とハーブを使いシンプルな味のものが多いです。

 手塚「デンマークには四季があるのですか?」イェンス「あります。夏は日本ほど暑くはないです。冬は東京よりちょっと寒く、長い。大きな気候の違いは秋や冬は朝の10時にならないと明るくなりませんし、午後3時には真っ暗になります。逆に夏は朝5時から夜12時まで明るいのです。ですから家具や照明が有名なのは冬が長いことに由来していると思います」手塚「なるほど家の中で過ごすことが長いからという、日常に即したところから商品が生まれてきているのですね」イェンス「デンマークの椅子は木で出来ているものが多く、100年、200年使えますからエコな商品と言えます。最近はリサイクルのペットボトルから出来ている椅子もありますが、昔からの椅子も環境に優しいと言えます」

 手塚「イェンスさんから見た日本人の環境感はどのようにお感じになりましたか?」イェンス「都市部に住んでいる方は野菜の作り方や自然のことを知らない人が沢山いると思います。デンマークの大都市に住んでいる人も関わりは薄いと思いますが、学校の授業で牧場に行って牛に接したりします。ですから日本は自然との関わりが薄い気がします。また都市部でも公園などがあり、緑も多くありますから外で遊ぶことが非常に多いです」手塚「そういうことを日本に広めるための活動をされていらっしゃるわけですね」イェンス「家で出来ることから提案しています。マンションのベランダに菜園を作るだけで自然との繋がりがちょっと出来ます。それとベランダで自分が出す生ゴミから コンポスト(堆肥) を作ることも提案しています。デンマークのマンションなどでは共有のコンポスターがあります。 それを日本でも出来ないかと考えています」

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2月14日 ゲスト:
イェンス・イェンセンさん

イェンス・イェンセン3 手塚「イェンスさんが一番伝えたいライフスタイルをお教えください」イェンス「デンマークは自然との繋がりが日本よりあると思います。特に都会に住んでいる人の。ですから自然に触れることによって生活が豊かになると言うことを一番に伝えたいと思います」手塚「デンマークの日常で、エコと呼べるものはどういったものがありますか?」イェンス「使い捨てではなく、長く使えるものを選ぶと言うことです」

 手塚「デンマークは冬が長いですが、暖房などの寒さをしのぐ工夫をお教えください」イェンス「薪ストーブが主に使われています。色々な薪ストーブがありまして、デンマークの実家で使っている薪ストーブはストーブの後ろに水のタンクが付いています。そこで温められた水、お湯をポンプでストーブのない部屋にまわします。そうすることによって家全体が暖められます。また調理が出来るストーブもあります」

 手塚「『コロニーヘーヴ』というデンマーク式の家庭菜園についてお教えください」イェンス「『コロニー』はコミュニティ(生活共同体) 、『ヘーヴ』は庭と言う意味です。ヨーロッパでよく週末などに出かけます。そこには寝泊まりが出来る小屋と庭があります。それがデンマークでは都市部から近いところにありますから、そこに行くのに自転車やバスなどを利用します」手塚「別荘のようなところですか?」イェンス「別荘ほど設備は整っていません。基本的にあるは上下水道だけ。電気はありません」手塚「イメージとしてはキャンプ場にあるコテージのようなものを、個人個人が所有しているということですね」イェンス「そう言うイメージですが、そこは買うことができません。すべて借りています」手塚「それは所有者が、例えば国が貸し出しているのですか?」イェンス「そうです。8割ぐらいは区とか県が持っていて、残りは鉄道会社が持っていた跡地などです。そこの区分は“コロニーヘーヴ地”です」手塚「それ専用の土地なのですね」イェンス「それに関する法律もあります。コロニーヘーヴのあるところで新しい開発をすることはほとんど出来ません。もし国が道路などを造ることになった時はそこにある全部の小屋と庭を他の場所に移さなければなりません。ですからコロニーヘーヴをなくすことは不可能に近いですね。そして国としてもその文化を大事にしています」手塚「それを今小田原で造っているのですね」イェンス「そうです。今は一つの小屋と庭しかありませんが将来的にはもっと増やしていきたいと思っています」手塚「そこは元々農地だったのですか?」イェンス「ミカン畑でしたが今は使われていないところです。でも日本の法律では農地に家を建てられませんからそこで寝泊まりをすると言うことは出来ません」


イェンス・イェンセン4 手塚「北欧の国々は環境問題にたいして先進的な試みをしてる国が多くありますね」イェンス「生活の中で普通のことになっています。日本は今、環境問題がブームになっていますが、これがブームで終わらずに、日常の生活に根付くようにしなければならないと思います」

 手塚「今後の活動についてお教えください」イェンス「コロニーヘーヴの普及や、広い意味でデンマークのライフスタイルを日本に紹介していきたいと思います。大使館の仕事としては、5月に自転車を使った大きなイベントを予定しています。これは大使自らも自転車を使って日本中を回ると言う内容です。もう一つ、デンマークの若手ミュージシャンを日本に紹介すると言うプロジェクトもあります」


箕輪弥生さん 武田双雲さん

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