EarthDreamingロゴ 放送内容
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4月 ラレコ
4月
~5月
パク・トンハ
戎本みろ
5月 白井貴子
5月 北澤肯
5月
~6月
中島まゆみ
6月 杉浦邦俊
6月
~7月
伊藤遊
7月 高津玉枝
7月
~8月
高木俊太
村上由里子
8月 石川雅之
8月 大野由紀恵
9月 藤田志穂
9月 宮腰義仁
10月 時東ぁみ
10月 森摂
11月 竹宮惠子
11月 槇原敬之
11月
~12月
冨田勲
12月 上岡裕
12月 川端由美
12月 2008年を
振り返って
1月 赤塚りえ子
1月 中島まゆみ
1月 箕輪弥生
2月 イェンス・イェンセン
2月 武田双雲
3月 郷慎久朗
3月 椎名法子
3月
~4月
森摂
6月14日ゲスト:NPO法人:バイシクルエコロジージャパン代表
杉浦邦俊さん

杉浦邦俊1  手塚「まず『NPO法人バイシクルエコロジージャパン』がどういう団体なのかお教えください」杉浦「自転車というキーワードを入り口として、柔らかめの環境活動というか、自転車で何か出来ないかと始めた団体です」手塚「どのくらいの方が参加されているのですか?」杉浦「20~30人、ボランティアを入れると40人ぐらいです」

 手塚「理念として『バイコロジー』という言葉が使われていますが、どういう意味を持っているのですか?」杉浦「自転車(バイシクル)とエコロジーの造語です。元々1970年代にアメリカ西海岸で提案された市民活動が始まりです。車社会へのアンチテーゼ、ヒッピー文化の流れを汲んでいます。ただアメリカでの活動は過激だったため、すぐに萎んでしまいましたが、その後日本でアレンジされ活動が始まりました。90年代から欧米で環境問題への関心が高まり自転車が見直されて、『バイコロジー』という言葉使われています」

 手塚「『Bike to Work Day』という活動がありますが、これは?」杉浦「自転車通勤を応援するイベントです。発祥はサンフランシスコで、20年以上続いています。ただ自転車通勤をしてる方にジュースをあげたりとか、シンプルなものです(笑)」手塚「いつから始められたのですか?」杉浦「昨年の11月からですから、6月で8回目です。ずっと東京の原宿でやっていますが、5月15日はサンフランシスコが年1回行う日なので、それにあわせて日本の9都市11カ所、秋田から福岡まで同じ日に行いました。今日本で自転車通勤をされている方は約10%ほどいますが、それを2012年までに35%まであげたいと考えています。10%というのは平成12年の国勢調査のデータです。また目標値の35%は、現在オランダやデンマークで自転車通勤されている方が30%と言われていますので、世界一を目指すという意味で、35%という数字にしました」


杉浦邦俊2 手塚「その他の活動は?」杉浦「毎年4月に行われているアースデイ、東京の代々木公園会場に出展し、バイコロジーをテーマにしたバイクライドを行っています。また秋に自転車を題材にした映画祭というのがあります。これは2006年から始まった『バイシクル・フィルム・フェスティヴァル』と言います。それのお手伝いという形で参加しています」

 手塚「自転車通勤が増えると社会がどのように変わっていくとお考えですか?」杉浦「いいことも、悪いこともおきると思います。自転車に乗る方は自転車道を作りたいをおっしゃっています。乗る方が増えればそういうものが出来るかもと単純に思っていますし、トラブルが出てくれば必然的にそういうものが必要になるかもしれません。ただ自転車はコミュニケーションが出来るともいます。それによって優しい人が増えればいいなという願望があります。ですから僕らの活動としては自転車の楽しさを伝えるようにしたいと思っています」

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6月21日 ゲスト:杉浦邦俊さん

杉浦邦俊3 手塚「自転車に魅せられたきっかけをお教えください」杉浦「自転車店に勤めていてましたので、魅力というより仕事として入りました。元々アウトドアの製品を扱っている会社でしで、アウトドアブームの時にマウンテンバイクブームも来ました。それで自転車を扱うようになりました。それがだんだんアウトドア製品よりも自転車のほうが強くなって、自転車に力を入れていきました」

 手塚「杉浦さんが『バイシクルエコロジージャパン』を設立するまでの経緯をお教えください」杉浦「『9.11』のテロがあって色々な部分で衝撃を受けました。その時に自転車の映画祭に行きました。そこで見た映画は、アメリカで行われたイベント、ニューヨークのタイムズスクエアに年齢や性別の関係なく自転車で集まってただ走るというドキュメンタリーでした。それを見て衝撃を受け、こういうものを日本でも作りたいと思いました。また僕の回りには色々な切り口で自転車を見ている人達がいました。その人達に“何かやってみよう”と声をかけ、それが発展してNPO法人になりました」


杉浦邦俊4 手塚「自転車通勤をされている方からいろいろ相談されたりしますか?」杉浦「はい。一つは通勤先の会社の受け入れ態勢が整っていなかったり、ダメだというところが多い」手塚「え、そういう会社があるんですか?」杉浦「いっぱいあります。ほとんどが労災の関係と、駐輪場がないという理由です。労災に関しては会社が作るルールですから、変えることはあまり難しくないと思います。NPOの団体ですから労災の見直しや代替案を提示出来ると思います。あとは道の問題です。車道は車、歩道は人ですから、“どこを走ったらいいでしょう”という相談を受けます」

 手塚「今後の活動をお教えください」杉浦「『Bike to Work』という活動を広げていって色々なところで行われると楽しいと思います 。また『バイク・バレー・サービス』 というのを提案しています。これは有人の有料駐輪場です。そしてNGOとして人と人のコミュニケーションをとる場所やボランティア活動の場の枠作りを広げていきたいと思っています」


中島まゆみさん 伊藤遊さん

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