EarthDreamingロゴ 放送内容
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4月 ラレコ
4月
~5月
パク・トンハ
戎本みろ
5月 白井貴子
5月 北澤肯
5月
~6月
中島まゆみ
6月 杉浦邦俊
6月
~7月
伊藤遊
7月 高津玉枝
7月
~8月
高木俊太
村上由里子
8月 石川雅之
8月 大野由紀恵
9月 藤田志穂
9月 宮腰義仁
10月 時東ぁみ
10月 森摂
11月 竹宮惠子
11月 槇原敬之
11月
~12月
冨田勲
12月 上岡裕
12月 川端由美
12月 2008年を
振り返って
1月 赤塚りえ子
1月 中島まゆみ
1月 箕輪弥生
2月 イェンス・イェンセン
2月 武田双雲
3月 郷慎久朗
3月 椎名法子
3月
~4月
森摂
2月21日ゲスト:書道家武田双雲さん

武田双雲1  手塚「武田さんのお母様は武田双葉さんという書家でいらして、3歳の頃から書を教えられたそうですが、どういうご家庭だったのですか?」武田「ネアカで、九州の熊本なので、いつも家族の中が爆発しているようで、穏やかな日がないのです。常に興奮して、感動して、怒ったり、喜んだりしている両親でした。書道も明るい雰囲気の中でやりましたから、厳しいですけどしんみりとはしませんでした。“やろうかぁ”という勢いのある母親で、やらされてると言うよりは母ちゃんが書いてる姿を見て書きたくなるんです」手塚「お絵かきみたいな?」武田「3歳の頃は多分お絵かきだったと思います」手塚「兄弟は?」武田「男3人兄弟の長男です」手塚「それはにぎやかそうですね(笑)でも家事をやりながら書をやるというのが、イメージしづらいですが...」武田「うちの母親はハッスル母ちゃんで、書だけではなく、エアロビクスのインストラクターやっていて、テニスから何からいろいろな学校に通っていてひたすら忙しくしてました」手塚「遊び感覚で書を覚えていったのですね」武田「僕はなんでも喜ぶタイプでもいやがるタイプでもなくてのんびり調でしたから、習い事もいっぱいやりました。水泳や少林寺拳法、野球、音楽教室、公文、その中の一つが書道でした」手塚「習うことは苦ではなかった?」武田「3歳ですからよく分からないですよね」

 手塚「書の楽しみとかを子供の頃から感じていらしたんですか?」武田「正直最初は面白くなかったですね、教えて貰うのは。時分で落書きしている時は面白いですけど。小学校の時は遊びたいのに後一枚書かないといけない...、窓の外で友達が待っているのにそういわれるのは嫌でした」

 手塚「ご兄弟3人の個性は?」武田「全然違いますね、次男は負けず嫌いですぐ泣くし、三男はなんでも器用にこなせるタイプで、僕は適当で、ちょっと褒められると調子に乗るタイプです。でもなにかにつけ自信のない子で、いつも人に嫌われてるいるんじゃないかと思っていたけど、ネアカと言う、変なポジションでした」


武田双雲2 手塚「大学が東京理科大の理工学部に進まれていますが、なぜ理系に?」武田「まず勉強するのが嫌で、社会とか漢字を覚えるというのは興味なくて、好奇心だけで出来るのは理系だったんです。中学ぐらいから宇宙に興味があってそういう本ばかりを読んでいましたし...」手塚「子供の頃は将来何になるというのは考えていました?」武田「全然なかったですね、何も考えずに生きてきたというか、みんなが就職活動をしている時も、何をしているか分からなかったし、明日から夏休みって言われてビックリするような...」手塚「(笑)」武田「今もそうで、今日のスケジュールは朝、妻に聞いて動くタイプなので、明日とか明後日の話に全く頭が動かない...」

 手塚「大学を卒業後、NTTに就職されてサラリーマンをされていますね」武田「2年半から3年ぐらいですけど」手塚「NTTを選んだというのは特に...」武田「教授推薦です。“お前身体大きいから大きいところへ行こう”ということで冗談のように(笑)」手塚「その3年間は普通に?」武田「営業もやりましたし、研修もやらせて頂いて、社会性を見つけさせて貰いました。でも相当怒られましたね、空気読めないので。会議をやっていても“この会議になんの意味があるんですか?”って普通に言ってしまう人なので...」

 手塚「2001年にNTTを辞めて書道家の道に進まれましたが、きっかけは?」武田「僕は物作りが全く出来なかったのです。絵の色も綺麗に塗れないし、家庭科の時間では裁縫も出来ないし、料理も出来ない。技術の時間に椅子を作ることが出来ない...、等突拍子もないものを造ってしまうんです、要するにマニュアル通りにいけないのです。それが会社員時代に、字が上手いというのが広まって、ある先輩に“筆で名刺を書いてくれないか”と言われて必死に作りました。それがみんなにかっこいいと褒められて、その喜びが、一番苦手な物作りでそんなリアクションが貰えるならと、そのまま会社を辞めたです」手塚「(笑)その時にお母様にご相談されたのですか?」武田「“全部辞めるけん”と“やるけん”と全部過去形で、母親も言おうと思っていたけど言う暇もなかったらしいです。今思えば全面的にバックアップしようという意気込みだったと思いますけど。それも何も見えていませんから、母親の姿も何も」手塚「自分のことで精一杯で」武田「回りがいかに僕のことを心配したり助けてくれてるかと言うことになかなか気づいていなかった時期でしたから、反省してますけど」

 手塚「武田さんはパフォーマンスとして書をお見せになりますが、何かきっかけがあったのですか?」武田「最初はあまり深く考えていませんでしたが、結局人前で書くことが練習になるし、伝わり方も違うし、いろいろな世界が広がっていきました。やってみたら新しい反応があって、いろいろな活動の中で残ったことです。最初はストリートでやりました。練習する姿も外に見せていけば何か起こるのではないかと。ストリートでの大きな経験は、人の話をちゃんと聞くと言うことでした。その場の中に溶け込まないといけないし...。常に空気を読まないといけないのです(笑)道徳の時間に習ったようなことがよく分かりました。

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2月28日 ゲスト:武田双雲さん

武田双雲3 手塚「私が最初に武田さんの書に出会ったのが、2003年のフジロックフェスティバルでしたが、そもそも音楽フェスで書を書くという企画はどこから始まったのですか?」武田「“書いてみない”“ありがとうございます”という感じ(笑)」手塚「事務局の方から...」武田「フジロックの主催者の方とたまたま僕を応援してくださってる方が、繋がりがあって紹介されて」手塚「それに対して違和感はなかったのですか?」武田「僕はずっと違和感ですから(笑)すべてやってることが新しいので何でもありでした。正直、失礼な話フジロックという言葉も知らないし、音楽は好きでしたがコンサートは行ったことがありませんでした。それでカルチャーショックを受けました。音楽ってこんなに生々しいものだと。ですから今までにない書を書けたと思います。森の中で夜中じゅう書いていました」手塚「大自然の中で書くと言うことは今までなかったのですか?」武田「そうですね、ストリートは自然と言えばそうですが、都会の中ですから。ああいう森の中で、星空の元で書くというのは初めてでした」手塚「大自然が観客というのはどういう感じでしたか?」武田「いつもより自然体でした。他人に見られている意識とか恥じらいや、邪心が限りなくゼロに近づきます」

 手塚「音楽の方とのセッションで書くというのはどういう感覚ですか?」武田「音楽は強烈なリズムがありますし、書道もリズムです、身体運動です。今までにないリズムが流れてくると新しい動きが生まれますから...」


武田双雲4 手塚「武田さんは環境活動もされていますね」武田「頭だけじゃない繋がり感、人間だけじゃない、全部の生命が繋がっているという瞬間を増やしていきたいんです。日常の生活を送っている中でどれだけ想像力や感性が開かれるかと言うことだと思います。言葉にならない感覚の部分を、どれだけ僕がきっかけを作れるかと言うのにチャレンジしていて、それが結果的にエコに繋がると思っています。無駄な競争や、焦りがなくなるだろうし、無駄な商品もなくなるだろうし。そうすると新たな可能性が生まれると思います。人間はは沢山の可能性をもっていますから、みんなが結集して循環が持続するような知恵を生まれると思います。僕はその根底の心の感じ方のきっかけを作れる人でありたいと思っています」

 手塚「お子さんに書道を教えていらっしゃいますが、書道をすることによって変わってくるということはありますか?」武田「書道に触れることで、日常の大人が作った世界から外してあげるられることが大きいですね」手塚「子供達の反応は?」武田「先生によります。競争させたりへんに義務化したら、お習字、算数、理科、社会みたいになってしまうので。コンクール、コンクールと言っていたら、受験戦争と何が違うとなってしまうし。僕は僕独自のやり方をしています。自分の心の悩みとか苦しみも喜びも含めて、具現化してあげたいのです。例えばお母さんとうまくいっていなかったら、ただ大人としてアドバイスするのではなくて、自分でその気持ちを書いて貰って、仲直りするきっかけ作りをしています。お習字をすることが目的ではなく、子供達と僕の心が繋がって、社会と繋がっていく喜びを教える場にしたいと思っています。また人間は何か一つ自信を持つと変わってきます。子供達にはちっちゃな成功体験を積み重ねられたらいいなと考えています。絶対あります、何か一つ。その人が“おっ”というものが。そういうことを見つけるためにいろいろなことをやります」


イェンス・イェンセンさん 郷慎久朗さん

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