手塚「ハセベさんは1972年のお生まれで、学生時代はオージーボールの日本代表として活躍されました。大学卒業後、広告代理店に勤務。2002年に退社後、2003年にNPO法人『グリーン・バード』を設立。どういうきっかけで『グリーン・バード』を設立されたのですか?」ハセベ「会社を辞めたのは区議会議員に立候補するためです。退社後選挙までの1年間、政党に入るつもりもなく無所属で立候補したいと考えていましたが、何をしたらいいか分からなくて、とりあえず街を知ろうと思いました。僕を担いでくれたのは表参道の『欅会』の青年部のみなさんで、彼らは前から朝の表参道の清掃活動などを行っていましたので、そこに参加しました。道行く人が声をかけてくれたりして、とても楽しい活動でしたが、掃除が終わり道具を片付ける頃にはまた、ゴミがたまっていました。これをどうにか解決する方法として、『ポイ捨てキャンペーン』と掃除をしてくれるボランティアを募るためのキャンペーンをするために『グリーン・バード』を設立しました」
手塚「活動内容はその二つですか?」ハセベ「そうです。大きな目的はポイ捨てする人をなくそうということです。掃除に参加すればポイ捨ては出来なくなります。そして掃除に参加しなくてもポイ捨てをしない人を増やすために、1970年代の『ラブ&ピース』のムーブメントを参考にしました。あの当時のスマイルマークのような象徴のマークがあればいいなと考え作りました。これが原宿や表参道で流行ったらいろいろなところに広まるかなと思っています」
手塚「いろんな地域で『ゴミを拾うキャンペーン』をやっていらっしゃるようですね」ハセベ「その次が東京の下北沢、駒沢公園、吉祥寺、歌舞伎町、渋谷。そして福岡、長崎、パリなどに広まりました」手塚「どのくらいの人が参加したのですか?」ハセベ「去年は年間で1万人ぐらいの人が参加しました、掃除をした人だけで。またカンバッジ売ったりなどの人も入れると60万人ぐらいにアプローチしたと思います。何かのアンケートで、ボランティアをしたことのある人が、2割。興味がない人が2割。後の6割がチャンスがあったらやってみたいという回答でした。この6割の人をターゲットに、手軽に参加出来る仕組みを考えようと思っています」
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