EarthDreamingロゴ 放送内容
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4月 久米信行
4月〜
5月
古田貴之
5月 中溪宏一
5月〜
6月
中村真菜美
6月 鈴木幸一
7月 GOMA
7月〜
8月
馬場直子
9月〜
10月
北澤 肯
10月〜
11月
川端由美
11月 システム7
11月 福岡 司
12月 小西雅子
12月 ハセベケン
12月 2007年を
振り返って
1月 林家木久扇
1月 イルカ
2月 松尾直樹
2月 上岡 裕
3月 箕輪弥生
3月 冨田秀実
3月〜
4月
中島 悠
5月13日ゲスト:中溪宏一さん

中溪宏一9 中溪宏一さんは4回目のご出演。前回は1月28〜2月4日にご出演されています。
 手塚「今回は東北を廻られましたが、日程をお教えください」中溪「2月8日に青森県の大間岬、本州最北端を出発しました。時期的に歩道がなくて、普段であれば無理なのですが、今年はまれに見る暖冬で雪がまったくありませんでした。また今回はテントを持たずに...」手塚「あ、テント持ってなかったんですか!?」中溪「出発の東京までは持っていたのですが、見送りに来た友達に預けてしまいました(笑)これまで夏の北海道だったり、沖縄だったりでしたので、ある程度歩ける所だったので、今回そう意味では一番チャレンジングな冬の東北ということで不安はありました」

 手塚「雪がなかったにせよ、相当寒かったと思いますが夜はどうされたのですか?」中溪「だからこそ助けられたと思います。初日大間岬を目指して最終バスに乗りました。バスの運転手さんに“大間岬で野宿したい”と言いましたら“そんなの出来る分けないだろう”と言って(笑)それで会話の流れの中で“家に来い”ということになって、そのバスで大間岬をぐるっと回ってその運転手さんの家に行きました。途中スーパーにそのバスを横付けして、サンマとかを買って頂いて、その方の家に泊めて頂きました」手塚「場合によったら凍死してしまうかもしれませんからね」中溪「そうですね。実際次の日に行っても寒かったので(笑)」

 手塚「1日どのくらい進めたのですか?」中溪「最初は、寒いということやだんだんならしていくということで、10〜15kmぐらいですね。馴れてきて20km。春になって25kmでした。冬の間は日のあるうちに集中して歩いて、だいたい3時ぐらいまでで切り上げました。でもそういうなかでも皆さん声をかけてくれて“家で休憩していけ”とか、差し入れくれたりして、青森はすごくいいスタートが切れました」手塚「一番厳しそうなスタートでしたが、人は暖かかったのですね」中溪「そうですね、青森がそんなスタートだったのですが、岩手、宮城、福島、どこに行っても東北の方は気さくに声をかけてくれ、元気を貰いました」


中溪宏一10 手塚「 一晩お世話になって、中溪さんがどういうことをされているかというようなお話をされて反応はいかがでしたか?」中溪「 反応は様々なんですが、青森は特に六ヶ所村とか、木を植えるだけでなく地球環境全般についてお話を伺える機会に恵まれました。その方とお会い出来ていろいろお話を聞かせて頂いて、自分としても理解を深めることが出来ました。これは本当に歩きの旅ならではだと思いました」手塚「中溪さんの活動を東北の皆さんに知ってもらうという以上に、東北で今何が起きているか、どういう問題を抱えているという地元の意見を中溪さんが学ぶ旅になったのですね」中溪「そうですね。それを自分で学んでそれを発信していくということがこの旅の、木を植えていくことともう一つ大事なことなのかと改めて感じました」

 手塚「東北の文化的な部分で印象に残っていることは?」中溪「歴史の重みを感じました。青森を歩いていると未だに南部藩だとか、自分たちの住んでいる所を『藩』で呼んでいるんです。また会津では1200年もお湯を守っている方にお世話になりました。お話を聞くとその地域は星さんと児玉さんという二家族しかいない村があったりして、悠久の歴史が残っていると感じました。皆自分の村に愛着を持っていて、その村の集合が日本なんだと、本来の日本の姿が東北に残っていると感じました」


5月20日 ゲスト:中溪宏一さん

中溪宏一11  手塚「『アースデイ・フレンドシップ・ウォーク2007』のイベントで、東北から東京まで歩いていらっしゃるわけですが、そもそも木を植えるというのが目的ですね。今回はどういった所に木を植えられてきたのですか?」中溪「小学校が一番多かったですね。26箇所に植えましたが、その半分以上が小学校です。後はお世話になった方の家ですとか、森作りを地域でやっていらっしゃるその森に植えました」手塚「各地1本ですか?」中溪「小学校は1本だったり、多くても5本10本です。森作りをされている所では30本ぐらい、全部で今回ちょうど100本植えました」

 手塚「木を植えるという行為に皆さん協力的でしたか?」中溪「そうですね。今小学校では環境学習という時間を持っています。“そこでお話をして一緒に木を植えるということがいいチャンスなので”と快く受けてくれる学校が結構ありました。アースデイについての話したり、今植えている木が『平和の木』だよということも説明しながら、一緒に植えています」

 手塚「旅の楽しみとして、食文化が楽しみだと前回お話しされていらっしゃいますが、今回は?」中溪「お家にお世話になった時は、その食卓に出るものがそこの文化だと思います。特に岩手は海沿いだったので、海の幸が豊富にあって、いつも食べているわかめがとっても新鮮でお刺身で食べさせて頂いて、違いに驚きました。今まで見たことがない『しっとぎ』というお菓子に出会いました。今回は今まで知らなかった食べ物にいくつか出会いました。東北の食文化は豊かだなと感じました」


中溪宏一12 手塚「東北を歩いて来られて、先月4月21日に『アースデイ東京2007』の代々木会場に到着されましたが、何時に着いたのですか?」中溪「21日のお昼前に着きました」手塚「最終的に30名ぐらいの大所帯でゴールインされたそうですが、どの辺りから増えていったのですか?」中溪「最後の日は皆で歩こうというのが去年から恒例になっています。今年は四谷駅から代々木公園までの6kmぐらいを皆で歩こうとwebでも呼びかけていました。ですから最後のその日だけ、賑やかに歩きました」

 手塚「会場で中溪さんが到着されてセレモニーが行われましたが、これは?」中溪「ゴールした皆でステージに上がって、お話しする機会を頂きました」手塚「そこで今回の成果を報告されたわけですね。回りの方の反応は今回はいかがでしたか?」中溪「興味を持ってくださる方がいっぱいいて、webを見てくれた方や、たまたま会った方が声をかけてくれたりして、ちょっとずつ皆が気にかけてくれているのが分かってきました。これを自分のライフワークとして続けていけたらいいなと感じ始めています」

 手塚「今一段落された中溪さんの今後の活動をお聞かせください」中溪「今年『アースデイ北海道in屈斜路』が始まります。6月22日〜30日屈斜路湖畔和琴半島キャンプ場で行います。それから日本を北から南まで今年で歩き終えたので、来年『アースデイ・フレンドシップ・ウォーク2008』として今度は日本も含めて東アジアを歩こうと。日本、ロシアは具体的にはサハリンを考えています。そしてモンゴル、中国、韓国、台湾を2週間ぐらいかけて歩いて木を植える旅をしたいと思っています。またこういう活動をする中で、自分の地元が変わっていくことが大事だなと感じ始めています。僕は地元が鎌倉なので来年は『アースデイ鎌倉』を立ち上げられないかなと考えています」


古田貴之さん 中村真菜美さん

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