中溪宏一さんは3回目のご出演。前回は7月9日にご出演されています。
手塚「現在中溪さんは今年の『アースデイ東京』に向けて、北海道宗谷岬から旅を始めていらっしゃいます。いつから始められたのですか?」中溪「昨年の6月末から5ヶ月行っていました」手塚「そもそも北海道を巡ろうと思ったきっかけは?」中溪「去年の元日から始まりました『アースデイ・フレンドシップ・ウォーク』は与那国島をスタートして東京を目指しましたが、歩いているうちに東京がゴールだと“半分しか歩いていない”と思えてきました。それで北を目指そうと思いました。本当はそのまま東京から出発すればよいのですが、夏の北海道を歩きたいと思ったので、北海道から東京を目指すことになりました」
手塚「宗谷岬をスタート地点にされましたが、私は行ったことがないので、夏の前の宗谷岬がどんな感じなのか教えてくれますか?」中溪「岬自体は北の果てという感じがしますが、行って分かったのは、北の果てイコールロシアへの入り口なんです。樺太がすぐ近くに見えますし。僕が到着した時はちょうどお祭りをやっていて、ロシアの方もちらほらいました。その時市長さんにもお会いしたら“稚内は樺太との交流も盛んに行っている”とおっしゃっていました。そこで“将来的に樺太と稚内を繋ぐ『アースデイ』が出来たらいいですね”と言ったら“是非やりましょう”と言ってくださいました」
手塚「宗谷岬で木を植えたんですか?」中溪「港小学校でちょっとお話をして、20本木を植えました」手塚「北海道はどういう形で廻られたのですか?」中溪「ここに地図があるんですが...。宗谷岬から真ん中にある大雪山を9日間縦走して、日高山脈を越えて室蘭に抜けました。北海道の真ん中を貫く形で、650kmを歩きました」手塚「最後に到達したしたところに“11月12日”と書いてあるんですが、たっぷり時間をかけて...」中溪「実はこの間に道東の方に行ったりですとか、札幌に滞在して旅の報告会をさせて頂いたりといった活動も交えての5ヶ月ですので、実際歩いているのは2ヶ月ぐらいなんです」
手塚「旅をされてみていかがでしたか?」中溪「大雪山は8月でも雪がちょっと残っているような状態を見、その後各地で素晴らしい紅葉を見、11月の旅の終わりは吹雪の中でした。ですからこの5ヶ月はいろんな季節を体験しました。また北海道の空を見てアフリカを思い出しました。大地が大きというのを雲の大きさで感じました。そしてなだらかな雄大な山は本州では見られないので、大自然がでっかいなと感じました」
手塚「1日どのくらいの距離を歩いたのですか?」中溪「今回仲間3人で歩きました。楽しく話をしながらでしたからだいたい20kmぐらいですね。その後だんだん馴れてきて、25kmぐらいですね」手塚「他のお二人はどういう方ですか?」中溪「一人は佐藤さん。彼女は去年のウォークから参加してくれています。もう一人の明石君は『アースデイ東京』で僕らの活動を知って、連絡をくれました。大学院生なので夏休みを使って歩きにきてくれました」
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