手塚「川端さんはいろいろなモーターショーに行かれていますが、具体的のどこに行かれましたか?」川端「ヨーロッパでは『ジュネーブショー』というのが1年の始めにあります。ここは自動車メーカーのない国なので、いろいろなメーカーが平等に発表出来ます。またスイスは環境意識が高い国なので、環境に良い車がでていました。これが3月で、5月にはスウェーデンでボルボが行っている環境のイベントに参加しました。6月にはパリ行きました。ここでは、タイヤメーカーのミシュランがエッフェル塔の下にエコカーを沢山集めたイベントに参加しました。そして7月にはダイムラークライスラーがドイツのハンブルグで行った、『燃料電池車』のワークショップに行きました」
手塚「ミシュランがエコカーを集めた、タイヤのイベントを行ったんですか?」川端「いえ、タイヤの宣伝はありません。これは『チャレンジビバンダム』というイベントでミシュランという名前はありません。『ビバンダム』はミシュランのキャラクターですが、世界で最古の企業キャラクターなんです。そして彼が1997年に100歳になったのを記念してこのエコカーを集めるイベントが始まりました。ミュランの方に伺うと“私たちはタイヤを売る会社ではなく、移動のためのソリューションを売っています”とおっしゃいます。ですから3つ星などでおなじみの『ミシュランガイド』もトラックの運転手さんのためのガイドブックとして始まりました。また1970年代まではフランスの標識は全部ミシュランが作っていましたし、地図も作っています。これらすべて『移動のためのソリューション』なのです」
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