手塚「先月行われた国連気候変動会議ではWWFジャパンはどういうことで参加されたのですか?」山岸「今回の会議は来年の会議で2013年以降どうするのかと言う具体的な中身の議論を始めらるステップとして考え、主張しました」
手塚「会議期間中、WWFは他にどのような活動をされていたのですか?」山岸「会議と同時にサイドイベントを行っています。そこでイベントを行いました。それは『温暖化の目撃者』というイベントで、実際に温暖化の影響を受けている地域の方を招いて、その方々の言葉って語って頂くものです。今回はアフリカでの開催でしたので、アフリカの方をお招きしました」
手塚「ケニアの会議で議決されたことはいくつあったのですか?」山岸「細かい内容も含めると結構な数になります。2013年以降の約束に関して決まったことは、先進国の約束に関することが1つ、途上国も含めて話し合う場所に関することが1つあります。その他重要なことが決まったのは、温暖化の影響に対して如何に対応するか、これを専門用語で『適応』と呼んでいますが、これに関することで大きなものが2つ決まりました。アフリカは気候変動に対して特に脆弱なところです。それは経済発展が遅れているという影響があるからです。ですから今回アフリカでこの会議が開かれたので、『適応』の分野で何らかの大きな進展があると期待されました。しかしその期待ににマッチするほど大きな一歩は踏み出せませんでしたが、後退といえることではなかったので、その意味は大きかったと思います」
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