EarthDreamingロゴ 放送内容
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4月 中島 悠
4月 嵯峨生馬
4月 今関 勝
4月 中溪宏一
5月 山川冬樹
5月 近藤 篤
5月~
6月
浜崎貴司
6月~
7月
羽仁カンタ
7月 中溪宏一
7月 嵯峨生馬
7月~
8月
本多有香
8月 冨田秀実
小西雅子
8月~
9月
安藤直人
9月 小西雅子
9月~
10月
鈴木幸一
10月 中野シロウ
10月 山田啓雄
11月 川端由美
11月 浜崎貴司
12月 赤星たみこ
12月 山岸尚之
12月 2006年を振り返って
1月 塩田明彦
1月~
2月
中溪宏一
2月 つやまあきひこ
2月~
3月
中島 悠
3月 山岸尚之
3月~
4月
北澤 肯
10月22日ゲスト:
林野庁『木づかい運動』事務局マネージャー日本木材総合情報センター
山田啓雄(やまだあきお)さん

山田啓雄1 手塚「9月にご出演された安藤直人さんに『木づかい運動』の概略をご説明頂きました。山田さんはこの『木づかい運動』の事務局マネージャーをされながら、大学にも通っていらっしゃるそうですね」山田「33歳の時に社会人入学の広告を見てすぐ入ろうと決めました。早稲田大学の人間科学部です。僕は1970年、東京の新宿で生まれて、育ちました。子供の頃から都市開発が進んで、その度ごとに友達がいなくなりました。それをずっと疑問に思っていて、自分で何か出来ることはないかと考えていました。19歳の時に音楽のマネージメントの会社に就職しました。コンサートなどを作っていて、お客さんの反応など、ものすごくレスポンスの多い業種ですので、これを環境ということと一緒に出来ないかなと思っていたところ、大学の募集があったので、入学しました」

 手塚「今4年生でそろそろ卒業ということですが、卒論のテーマは?」山田「環境の学科の科目は2年間で取ってしまって、今は臨床心理で、カウンセリングを専攻しているので、卒論は臨床心理で書きます」

 手塚「日本木材総合情報センターについてお教えください」山田「『木づかい運動』は林野庁が進めていますが、環境問題という運動を元々行っていたセンターが事務局になりました」


山田啓雄2 手塚「木の家を造るのに国産材を使うと高いというイメージがありますが、いろいろと使い方によっては安く済むんですね」山田「そうですね、それに地産地消と言われていますが、自分と同じ空気や水を吸っているものを取り入れたほうが、自分にとっていいと思いますので、そういうものを取り入れて欲しいですね。ま、檜は香りもいいですから入浴剤にしたり、石けんにしたり今までと違った使い方を広められたらいいなと思っています」

 手塚「ほったらかしになっている人工林が原因で私達に悪影響があるということですが...」山田「京都議定書で決められた6%という数字のうち、3.9%は森林吸収で賄います。しかしこれは健全な状態の森林ではじめて達成されます。ですからそういうところを伐採した木で作ったものを使っていただきたいのです。そのための『木づかい運動』です」

 手塚「山田さんは具体的にこの『木づかい運動』で、どのような取り組みをされていらっしゃるのですか?」山田「『木づかい運動』は一つのキャンペーンでこの10月が『木づかい推進月間』なんです。私は企業セミナーという形で、供給側の企業の方に分かっていただくために講演をさせていただいています」

 手塚「山田さんはどうして『木』に関わるようになったのですか?」山田「音楽業界にいながらちゃんとした環境ビジネスをやっていこうという、グリーンスタイルというキャンペーンがありました。それと今回の『木づかい運動』が組む形で一緒にやることになりました。それがきっかけです」


10月29日 ゲスト:山田啓雄さん

山田啓雄3  手塚「具体的に活動されている企業はどんなところがあるのですか?」山田「『木づかい運動』3.9 GREEN STYLE(サンキューグリーンスタイル)ということで『サンキューマーク』というのがあります。その登録団体ということでいろんな企業さんが参加しています。これは国産材と外国産材を見分けるために製品に付けられたり、このマークを使って広報活動を行っています。現在登録されている企業は52社あります。一番目立ったところではコンビニエンスストアの『ミニストップ』さんが行っている『5円の木づかい』運動があります。これは国産材を使った割り箸を5円で販売して、国産材を使う意味などもアピールしています」3.9GREENSTYLE(サンキューグリーンスタイル)グッズ


山田啓雄4  手塚「この『ミニストップ』の反響はいかがですか?」山田「先駆者ということで、いろいろなところで『ミニストップ』という名前が出ますし、他の企業さんからも名前が上がります。他にも『ローソン』さんが『花とみどりの日』でヒマワリの種を配られています。今年はサンキューペーパーを使って、宣伝しています」手塚「その紙に印刷している企業も、このキャンペーンに参加することが出来るわけですね」山田「実際国産材の紙はコストが高いんです。ですから企業が全部その紙に変えようと思うとものすごい負担になってしまいます。元々『持続可能』ということが前提の話ですから出来るところから少しずつ始めていけばいいと思います。この『サンキューペーパー』は『グリーン電力証書』と同じ形態で、使う紙は今まで通りの紙を使いますが、そこに何パーセントが上乗せされた料金を森に寄付するという仕組みです。この仕組みを『JOMO』さんが『童話の花束』という取り組みに使っています。また『ライオン』さんもこの紙を使っています。この取り組みが進んでいけば最終的に紙のコストも下がってきます」

中野シロウさん 川端由美さん

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