手塚「一番最初に自動車に興味を持ったきっかけは?」川端「子供の頃にスポーツカーとか、スーパーカーブームがありました。私には弟が二人いて、その弟や近所のお兄ちゃんたちがみんな“スーパーカー”と言っていてたので、女の子なのを忘れてはまってしまいました。そのままずっと車が好きで、工学部に行き、自動車のパーツを作る会社のエンジニアになり、自動車の雑誌社に勤めてしまって、今に至ります」
手塚「ご自身が乗っていらっしゃる車は?」川端「夫はプリウスに乗っているんですが、私は30年前の古いアルファロメオに乗っています」手塚「それはお好きだから...理由があるんですか?」川端「夫は自動車の雑誌社に勤めていて、車をテストしているんです。それで都心を毎日沢山乗っています。でも私はウィークデイは自転車と公共交通機関を利用して、休日の天気の良い日に家族でその古い車で出かけています。そうすると二酸化炭素を出す総量はどっちか多いか分からないじゃないですか。東京や大阪のような公共交通機関の発達した所では、お気に入りの1台を手に入れてそれを長く使うということはできると思います。そうすることで車を作るエネルギーですとか、乗り換えに伴うゴミ(廃車)を減らすということにもつながると思います。好きな車を手に入れる言い訳みたいに聞こえるかもしれませんが...」手塚「子供の時からの夢をあきらめずに手に入れて、使い方を考えればいいことですからね」
手塚「ご自分のお子さんにもそういう話をされますか?」川端「うちの子はまだ4歳なのですがすごく車が好きなんです。自動車が発明されてから100年。人間は移動の自由を得ました。それを今手放すことはできないし、息子にも伝えたいと思います。ですか環境に悪いから車をやめようとは、子供がいるからこそ言えません。息子は“大人になったらスポーツカー買うんだ”と言っていて、その夢を取りあげたくはないんです。でもその時に車そのものは持続可能なものに変えていかなくてはいけないと思います」
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