今回のゲスト登山家の大蔵喜福
(おおくら よしとみ)さんは1951年、長野県飯田市のお生まれで14歳から本格的な登山を始め、20歳の時にヨーロッパアルプスに進出し、その後国内でも数々の登山記録をうち立てさらにアメリカ大陸、ヒマラヤへと足を延ばされました。そして1979年には世界初のヒマラヤ縦走登山に成功されました。また、スキー、カヌー、パラグライダー、フィッシング等、豊富なアドベンチャーの経験からアウトドアスポーツ全般に造詣が深く、講演、雑誌等でも活躍されています。
手塚「大蔵さんが登山家になられたきっかけは?」大蔵「小学2年生の時に地図を描く宿題があり、世界地図を書描いて花丸を貰いました。それで地図に興味を持ち、地図を描くには高い所に登らないと描けないなと思いました。それと父とよく山へキノコ取りに行きました。で父はキノコ取りに夢中だったので、僕は勝手に山の奥に入っていってしまい、置いてきぼりにされることがあり、その時に自分が冒険家になったような気分になりました。その2つがきっかけで小学3〜4年生の頃に山に登りました。ですから14歳で本格的に登ったというのは3,000mの山を登ったと言うことです」手塚「山の奥に入っていって、怖い体験をされたんですか?」大蔵「夕方になって暗くなると怖いですよね。でもその時にゴミを見つけてほっとしましたね。ゴミがあれば人が通ったというのが分かりますから」
手塚「子供の頃の自然体験が今、どういう影響がありますか?」大蔵「アウトドアで遊ぶということが自然とどう共存していくかの教材になっていると思います。子供達に自然をどう保護するかということを教えていますが、大元はどう楽しく遊ぶかということだと思って実践しています。自然を対象にして遊ぶということは危ないこともあります。大人が見ててあげて、子供がその中で遊ぶということは何かを乗り越えるという子供の価値観につながります。ですから大人が山や川や海に連れて行く大事さというのがあると思います」 |