声優、水谷優子さんは映画『ブラックジャック ふたりの黒い医者』にピノコ役でご出演されています。
手塚「まず水谷さんが演じてこられた代表的な作品名と役名をお教えください」水谷「ビデオシリーズの『エースをねらえ』岡ひろみ役。その時の監督が出崎統監督でその後ブラックジャックでもお世話になりました。それが10年以上前になります」手塚「『ちびまる子ちゃん』のお姉さん役もやっていらっしゃいますよね」水谷「ピノコですと言ってから、お姉ちゃんですというと結構驚かれるんです。全然違うジャンと言われるんですけど、あれももう一つの素の私です(笑)」
手塚「アニメ以外でも映画の吹き替えをやっていらっしゃいますね」水谷「恐れ多いことに一度メグ・ライアンをやらせていただきました。あんまりビッグネームだと緊張しますね(笑)」
手塚「幅の広い声を演じていらっしゃる水谷さんなんですけれど、人前で声を演じるというのと、スクリーン上に出来上がっているキャラクターに声を乗せるのとでは違うと思うのですが、難しさはどうですか?」水谷「スッと入れる役もあれば、作り込む役もあります。舞台だと稽古期間が1ヶ月とかあるので、役を楽しんで作っていけますが、アフレコの仕事はだいたい1日で終わってしまうので、事前に役を作って望みます。でもその作ったキャラクターが違ったりすると、その場でアタフタしながら直さなければいけないので...」
手塚「やってて楽しい時は?」水谷「そのキャラクターと一体になれたときです。自分が頑張って、頑張ってついていってるんじゃなくて、遊べるぐらいの気持ちで出来た時って、スタッフからもお褒めの言葉をいただけます。その時が、自分がやりたかった仕事ですし、こんな幸せなことはないですね」 |