EarthDreamingロゴ 放送内容
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4月 久米信行
4月〜
5月
古田貴之
5月 中溪宏一
5月〜
6月
中村真菜美
6月 鈴木幸一
7月 GOMA
7月〜
8月
馬場直子
9月〜
10月
北澤 肯
10月〜
11月
川端由美
11月 システム7
11月 福岡 司
12月 小西雅子
12月 ハセベケン
12月 2007年を
振り返って
1月 林家木久扇
1月 イルカ
2月 松尾直樹
2月 上岡 裕
3月 箕輪弥生
3月 冨田秀実
3月〜
4月
中島 悠
2月16日ゲスト:環境NGO エコロジーオンライン代表
上岡裕さん

上岡裕7 上岡さんは前回、2004年9月にご出演頂いています。
 手塚「上岡さんが現在取り組んでいらっしゃる『そらべあ』というプロジェクトについてお伺いしていこうと思います。これは2匹のシロクマの坊や、そら君とべあ君がマスコットキャラクターとしてありますが、可愛そうに涙を流してますね。このプロジェクトの意味は?」上岡「『 TOKYOソーラーシティプロジェクト』という事業を行いました。これは環境問題について具体的なCO2の排出抑制を行うために、都民のみなさんと一緒に出来るような再生可能エネルギー施設を、東京都の公演に作りました。そういうことを広くアピールするためのマスコットキャラクターです。シロクマにしたのは、地球温暖化によって被害を受ける可能性がある動物ということで選びました。デザインはかとうしんじさんにお願いしました。涙を流しているところですが、僕らは涙を流してくださいとは言いませんでしたが、かとうさんが描いてきました。涙を流しているキャラクターというのはこれまであまりなかったので受け入れられるか心配だったのですが、温暖化についてはそれぐらいの危機感を持ったほうが良いということと、会議中もこのキャラクターを見ていて、“悲しいよね”“サポートしたくなるよね”という声が多かったので、これに決まりました」


上岡裕8 手塚「このキャラクターが涙を流している背景があるそうですが」上岡「北極の氷が割れて、その氷に乗ったシロクマが沖に流されてしまう映像をご覧になった方もいると思います。北極の氷が割れてしまうと漁をすることも出来なくなってしまいます。それで痩せ細ったシロクマが増えているようです。このキャラクターのストーリーは、北極の氷が割れてこの兄弟とお母さんが離ればなれになってしまうというものです」

 手塚「『そらべあ基金』というのがあるそうですが、これは?」上岡「そらべあのTシャツやエコバッグ販売したいという話が出てきました。そうするとロイヤリティ、例えばTシャツ1枚売れたら5%返しますというようなことが出てきました。そのロイヤリティをエコロジーオンラインが貰ってわけの分からないものに使うよりは、具体的に使う方向性を示したほうがみなさん安心して買っていただけると思います。それで集まったら基金化しましょう、基金で集まったら太陽光発電施設を全国の、例えば幼稚園だとか動物園だとか子供達がいっぱい集まるところに設置して、子供達に地球温暖化のことを知ってもらい、自然エネルギーのことも学んでもらえたらと考えています。それをやるためのNPO法人『そらべあ基金』の認証をお願いしています」

 手塚「今年の3月からソニーさんとコラボレーションして始めるプロジェクトについてお聞かせください」上岡「乾電池にそらべあのマークを貼ってもらい、その売り上げの一部を使って3機ぐらいの太陽光発電施設を全国の幼稚園などに寄付するという事業です。寄付する先はこれから新聞などで公募します」


2月23日 ゲスト:上岡裕さん

上岡裕9  手塚「『エコロジーオンライン』で“そらべあ”のようなマンガやキャラクターを使って環境問題を伝えるようになったきっかけは?」上岡「僕は『エコロジーオンライン』を始める前に週刊誌の記者をやっていました。自然農法をやられている福岡正信さんという農家の方の連載をやっていました。その時にラデックさんというマンガの原作者の方が訪ねていらして“環境のことをマンガにしたくて、福岡さんを一つのモチーフにしたい”と言われ、それが『SEED』というマンガになりました。その後別の仕事で小泉今日子さんと自然農法を取材することになり、どうしてエコロジーなことに興味を持たれたのか彼女に聞いたところ、“『SEED』を読んで”とのことでした。また坂本龍一さんも『SEED』を読んで感動された方のお一人です。他にこの番組にも出られましたつやまあきひこさんからも相談を受けました。そのようなことが始まりです。僕は音楽の世界にいましたから、音楽の力は知っていましたが、同じようにマンガにも力があると深く感じました」


上岡裕10

 手塚「どうしても環境問題を伝える時に、他人から言われるとお説教のように感じてしまうことがあります。その辺りを感じさせずにマンガにすると言うのは大変だろうと思いますが」上岡「環境のことをそのままあからさまに出しても読んでいただけるかどうか分かりません。ですから子供達が自分のことのように感じてくれる作品に仕上げています。また可能性を限定するような、“これが正しい”と断定するようなことは避けて、考える隙間を残しています。ただ次の作品は太陽光発電施設を全国的に設置していくので、自然のエネルギーがどういうものなのかということを、“そらべあ”が触れていくようにと考えています」

 手塚「“そらべあ”は世界中を回るというキャラクターになってもいいと思います」上岡「そうですね、このキャラクターは日本初で世界の子供達と一緒に地球環境を考えていく架け橋になればと思っています」


松尾直樹さん 箕輪弥生さん

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