EarthDreamingロゴ 放送内容
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4月 久米信行
4月〜
5月
古田貴之
5月 中溪宏一
5月〜
6月
中村真菜美
6月 鈴木幸一
7月 GOMA
7月〜
8月
馬場直子
9月〜
10月
北澤 肯
10月〜
11月
川端由美
11月 システム7
11月 福岡 司
12月 小西雅子
12月 ハセベケン
12月 2007年を
振り返って
1月 林家木久扇
1月 イルカ
2月 松尾直樹
2月 上岡 裕
3月 箕輪弥生
3月 冨田秀実
3月〜
4月
中島 悠
5月27日ゲスト:アースデイ東京2007実行委員会事務局
ボランティアコーディネーター中村真菜美さん

中村真菜美1  手塚「このボランティアコーデォネーターというお仕事についてお聞かせください」中村「“こう言う仕事”という表現難しいのですが、普通の会社で例えると“一人人事部”です。主催者とボランティアの間に入って双方の要求を満たす役割をしています」

 手塚「アースデイの事務局に関わることになったのはいつからですか?」中村「初めて参加したのが2004のアースデイ東京です。高校時代から環境の勉強をしていて、アースデイという名前や、東京で一番大きなイベントだということは知っていました。2004年に大学進学で東京に出てきて、一ボランティアとして参加しました。その時に気が付いたのは、会場や周辺にはゴミがあふれていて、せっかく良いことを発信してもこれでは誰にも届かないと思いました。それで翌2005、2006とゴミ対策を行うチームを作り、そのリーダーを務めていました。今年もゴミチームの活動のコーディネートもしていましたが、ボランティアコーディネーターが見つからないということでしたので、全体のコーディネートもすることになりました」


中村真菜美2 手塚「今年の『アースデイ東京2007』の特徴は?」中村「毎年大きなテーマを掲げてイベントを行っていますが、いつも“具体的に...”というところではぼやけてしまいました。今年の大きなテーマは『LOVE みんな、地球でつながっている。』でしたがもう一つ『二歩先の近未来社会への提案』ということで『食』と『エネルギー』2つのポイントでコンセプトを決めて行いました。『食』に関しては、オーガニックレストランの方にケータリングを頼み、出店者もGMOフリー(遺伝子組み換えでないもの)や地産地消、旬の食材という3本柱に沿った方達にお願いしました。また食器も使い捨てではないものを使用しました。『エネルギー』に関しては、化石燃料ではなくバイオディーゼルという天ぷら油のリサクル燃料で全ての発電機を動かし、それを来場者に間近に見て頂きました。また当日会場レポートをweb上で行いました。その電力はソーラーパネルを使いました。この『食』と『エネルギー』は私たちにとって非常に身近なものですから、この2つを提案出来たことは“具体性”という意味で大きな成果だと思います」

 手塚「今年の来場者は12万人とのことですが、今後の課題は?」中村「人数が増えてしまったことで、一つのところで立ち止まって顔と顔を合わせてお話しする機会が減ってしまいました。来てくださった方がくつろげるような場所を増やしたり、伝えたい情報や欲しい情報を確実に届けたり、得られる方法を考えなければいけないと思っています」


6月3日 ゲスト:中村真菜美さん>

中村真菜美3  手塚「今年はボランティアの方はどのくらい集まったのですか?」中村「A SEED JAPANの方を含めて、延べ500人弱です。土曜日は運営のボラティアで百四十数名、ディシュが百数十名いらっしゃいました」

 手塚「どういう方々がボランティアとして参加されるのですか?」中村「ごく普通の方々ばかりです。年齢層は20代が一番多く、高校生や40代の主婦の方、会社員ですと管理職の方など。フリーターの方も1割ほどいます。社会人5割、学生3割です」


中村真菜美4 手塚「環境について興味を持ち始めたのはいつ頃ですか?」中村「よく聞かれるのですが、具体的なきっかけはありません。あえて言いますと、家は茨城で、田舎でしたのでしたので広い庭がありました。樹木もあり、動物も飼っていましたから、生き物の生き死にに触れて育ちました。その関係で物心ついた時に命に携わるような、特に動物が好きでしたので、そういう関係の職業に就きたいと考えていました。その後だんだん視野が広まって野生動物の保護や地球環境に興味がわいてきました。それがきっかけだと思っています」

 手塚「それでそういう方向へ進学されたのですね」中村「私は自分や社会、今後のためになるということがない勉強は嫌いでした。ですから小学生の頃は“大学にいかない、高校にいかない”と言い張っていました。中学になって進学の時期になっても“高校はいかないと”言い張っていました。でもある時、関東で唯一、高校で畜産の勉強を出来る学校を見つけ、入学し、その方向にのめり込んで行きました」

 手塚「そういう学校に行って、どういう影響を受けましたか?」中村「今まで動物はペットとして関わってきましたが、畜産ですので、食べるために育てて殺すわけです。命が形として、よりリアルになりました。私の考えですが、畜産科の学校を出た子供は、優しいというか、感情が豊かな子が多いと思います。奪うからこそ大切さが分かると思います」


6月10日 ゲスト:中村真菜美さん

中村真菜美5  手塚「茨城の学校で畜産を学んでいる時にアースデイをお知りになり、ボランティア活動を始めるわけですが、アースデイに関わって自分の中で環境や社会にたいして変わったことはありますか?」中村「アースデイもそうですが、意味の無いことは一つもないと思います。イベントをやればCO2が排出されます。会議を開けばそこに集まるためにもCO2が排出されますが、どちらも大事です。高校2年生の時に中米のガテマラへ一人でボランティアで行きました。密猟されたり、事故に遭った野生動物の保護施設でボランティアをしました。自分の手で動物にミルクをあげたり怪我をした動物の手当をして、その時は自分は満足でした。でも帰国したら、同じことは出来無くて、“自分は何も出来ない”と愕然としました。その時に自分が出来ること日常生活でみんなと毎日出来ることは何かを探し、ゴミの問題に出会いました。一人一人が出来ることをやっていって欲しいと思います。それを大掛かりな情報発信が出来るアースデイをツールとして活用すればいいと思います。ですからイベントは大事なのです」


中村真菜美6 手塚「最近は学校で環境問題を取りあげていて、親御さんから子供進路の相談を受けるそうですが?」中村「“子供の興味が保つなら環境の方向に行かせたいので、どういう学校がありますか”というような質問を受けます。それで具体的に学校をご紹介しています。また高校生や大学生が直接質問に来ます。アースデイというイベントをやった、一つの成果だと思います。このアースデイで私たちは、皆さんが家に帰って自分でやろうと思えることを、用意しておきたいですし、その種を持って帰って、じっくり時間をかけて育てていってくれたらと思っています。それが積もり積もってこれからの環境問題の解決に繋がっていくと思っています」

 手塚「中村さんの今後の活動をお教えください」中村「『アースデイ東京』に関してはイベントの規模が大きくなりすぎて、一人一人が顔を合わせて話すという場が少なくなっているので、参加型のイベントが増えていけばいいなと思っています。ボランティアもいろいろな方にもっと気軽に参加して頂きたいと思います。そろそろ今年のアースデイの事務局は解散します。この先どういう繋がりが出来るか分かりませんが、どういう形でも私はこの道で生きていきますので、リスナー皆さんとどこかでお会い出来たらと思います」


中溪宏一さん 鈴木幸一さん

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