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9月9日 ゲスト:気象予報士
森田正光さん |
森田さん曰く気象予報士とお天気キャスターの違いは、気象予報士は天気予報をする人、お天気キャスターは天気予報を上手に伝える人だそうです。森田「それを両方出来るのが僕です(笑)」手塚「森田さんの解説は分かりやすいですよね」森田「自分が知らなかったからだと思います。天気の用語は結構難しいですよね。だから自分なりに勉強したんです。例えば高気圧は山、低気圧は池、前線は川。ということで、山から川の方に空気が下りていって雨が降る、それが池の方に行く。という理解の仕方をしたんです。それと“前線”という言葉は元々戦争用語なんです。暖かい空気と冷たい空気がケンカしているところ、戦っているところという意味なんです」 |
手塚「今年の夏はとても暑かったですけど、それは地球温暖化と関係があるのですか?」森田「全体に地球の温度が上がっているのは事実なんですが、今年暑かったのは今年のせいにしないといけないんです。何でかというと地球温暖化というレベルは、10年でせいぜい0.5度程度なんです」手塚「じゃ〜何で今年は暑かったんですか?」森田「一つは、南太平洋の海水温が高かったからですね。ここで海水温が高いと上昇気流が起きて雨が降ります。それで西日本あたりに下降気流というのが出来て、高気圧が強まるんです。それともう一つ、これは学問的にいわれてはいないのですが、私は今年チベットに行って来たんですが、とても雨が多かったんです。で、チベットに雨が多いとチベット高気圧といって、高度1万メートルにある高気圧が強まるんです。それが西日本まで張り出して蓋のように覆ったんです。ですから普段ある高気圧の上にその高気圧があったんです」手塚「二重高気圧ですか...」森田「そうですね。でも“何でって”聞かないで下さいね」手塚「何で?(笑)」森田「気象は3つ重なると分からなくなるので(笑)皆さんもなぜは2つまでにして下さいね」 |
9月30日 ゲスト:森田正光さん |
手塚「今現在の気象は、過去と比べてどのくらい変わったんですか?」森田 「100年前と比べて全体的に1度ぐらい温度が上昇しました。ただ東京や大阪などは100年で、2〜3度上がっているんです。」手塚「2〜3度って言いますけどかなりのことなんですよね」森田「私達が言う暑い夏というのは、平年に比べて0.5度以上高い時を言ってるんです。ということは100年前に比べて毎年大猛暑になっていると言うことなんです。それぐらい大きな値なでです」手塚「それの原因は何ですか?」森田「1つは人的な気温の上昇。もう一つは、自然要因
地球の自転だとか、太陽のあたり方にむらがあるのでおきるということ。 で、まだどっちのせいなのか分からないんですが、環境というのは気づいたときはもう手遅れということなので、
今の内に手を打っておくというのは重要なんです」 |
手塚「森田さんは世界各国まわって、環境に対する違いなどを感じたことはありますか?」森田「環境問題がどうして難しいかというと、一つの国だけではどうしようもない問題ですから。それと同じように一人で何かしようと思っても限界がある。でもしなくて良いかというとそうではない...。チベットに行ったときに空になったペットボトルを運転手の方が道路に捨てるんです。で僕は怒ったんですけど、その人は“ここではそのペットボトルを遊牧民が拾って水筒にするんだ。だから道の回りにペットボトルは転がってないだろう”って言ったんです。これは日本ではいけないことだけど、その限られたところでは良いことなんです。でそれって究極のリサイクルですし...。環境の問題には何が正義で、何がそうではないか、だから難しい問題ですね。これからは地球に負荷をかけない産業を作らないといけないですね」 |
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近藤 篤さん |
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