自動車評論家の舘内端さんが代表を務められている、日本EVクラブは1994年に設立された市民団体です。「EV」とはElectric
Vehicle、つまり電気自動車のことです。
手塚「クラブ化しようとしたきっかけは?」舘内「1992〜93年に電気で動くレーシングカーを作ってアメリカのレースに出場したんです。そのときアメリカの高校生が市販の車をEVに改造してレースにでていたんです。僕は苦労して作ったんですけどね。それで聞いてみたらキットなどがアメリカにあると言うことだったので、日本に帰ってEV手作り教室を開こうと思ったんです。でそのときにしっかりした母胎が必要だと思って作りました」
手塚「クラブでは、環境に対して優しい自動車作りというのも発信していらっしゃるんですよね?」舘内「そこがキーなんです。自動車の持つ環境問題は、大気汚染と、地球温暖化CO2ですね。それはユーザーが出している問題でもあるんではないか。そこで自分が被害者であり、加害者だという視点に立って、自分のできるところからやっていこうというのが、このクラブのベーシックな考え方です」
手塚「現在“2001年充電の旅”と題して、日本全国を電気自動車で回っていらっしゃいますが、これは?」舘内「元々の発想は、現在EVクラブの会員が450〜500人ぐらい日本全国にいるんですが、なかなか東京などにでてこられないので、それならばこっちから電気自動車を持っていこう、と言うことから始まったんです。また行く途中で充電するためのコンセントを借りながら進んでいくことで、充電スタンドのインフラもできてくるし、いいんじゃないと言うことで始めました」
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