森茂郎(しげお)教授は現在、ヒトゲノムの研究、解析をされている方、「ヒトゲノム」とは人の体の設計図、それを元にして例えば髪の毛や爪などのタンパク質がつくられていくそうです。
手塚「ヒトゲノム計画が始まったのはいつ頃ですか」森「遺伝子の根本の仕組みが分かったのは1950年代で、80年代後半から90年にかけて大規模な計画が始まりました、それをヒトゲノム計画と呼んでいます」手塚「現段階はどこまで進んでいるのですか」森「遺伝子の構造を全部読もうというのがこの計画なのですが、基本的な部分はすでに読まれているという状況ですね、ただ“読めた”というのは青写真、設計図が並んだだけで、具体的な内容はまだこれからというところなんです」
遺伝情報は30億個あると言われています、細胞の中には遺伝子がひものように並んで入っていて、そのひもの長さはなんと6mもあるそうです。 そのひもの構成成分はアデニン(A)
、シトシン(C)、チミン(T)、グアニン(G)の4種類の塩基です。 |