「新エネルギー・産業技術総合開発機構
(NEDO)」は1980年10月、2度に渡る石油ショックがあり、石油に代わるエネルギーの技術開発に着手するために設立されました。
手塚「まずエネルギーのことからお伺いしたいのですが」小川「現在世界中で使われているエネルギーの量を、石油に換算すると80億トンになります。この内の半分を先進国が消費しています」手塚「昼夜関係なく電気を使っていますからね」小川「そうですね、今使っている量で、石油ですと約40年、天然ガスが約63年、石炭は約210年持つと考えられています。ですが現在のエネルギー消費量は、40年前と比べて8倍に増えています」手塚「と言うことはもうすぐなくなってしまうんですか?」小川「この数字は現在確認されている量でと言うことです。だから大切に使うと言うことももちろんです。そこで私たちはこれら“化石エネルギー”に頼らずに代わりになるエネルギー“再生可能エネルギー”を利用しようと考えているわけです」手塚「再生可能エネルギーとは?」小川「水力、地熱、太陽、風力、などの自然エネルギーです。これらの良いところは、二酸化炭素などが出ないことです。化石エネルギーは燃やしてエネルギーに変えますから、二酸化炭素などが出て地球温暖化にもつながります。ですからすべての人類がこういった物を出さないような方向を目指さないといけない時期にきていると思います」手塚「元々あるエネルギーを使っていくと言うことですね」小川「そうですね、但し欠点もあります、風力ですと風が吹かないと発電できない、太陽ですと昼間でなければいけないと言うようなことです」手塚「便利を追求するよりも、環境を考えて使う時期にきたと言うことですね」
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