手塚「日本語で歌うということは、アフリカの方はどういう印象を持たれたんですか?」加藤「彼らは簡単に日本語で歌ってくれる
んです。二十何種類も民族がいて、言語が混じり合っているから、違和感がないんです。例えば私が訳詩を作っていると“こっちの方がいい”と言ってくるんです。言葉の意味ではなく音の響きで“きれい”とか“ノリがいい”と言って、日本語もディレクションしてくれました。それと日本人の声はアフリカ人に近いと感じました」
手塚「6月からコンサート・ツアーがスタートするということですが、今回は?」加藤「レコーディングに参加してくれた、アフリカのミュージシャンを招いて行います」手塚「タイトルが“加藤登紀子コンサート 2001 Birth -今新しい時が生まれる-”ですね」加藤「6月、7月で18回のコンサートなんですが、タイトルの“時”は“登紀子”のトキと架けてるんですよ」手塚「“新しい登紀子が生まれる”と言うことは、今ここにいらっしゃる方は、“旧登紀子”なんですね(笑)」
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