手塚「槇原さんとはデビューして間もない頃に初めてお会いしましたね」槇原「そうですね、まだ若さが残ってる頃でしたねぇ(笑)」手塚「私が出版した『こころにアトム』の中でもアトムについてのインタビューを掲載させていただきました。ちょうど槇原さんとアトムの話をしていてこういうことになりました」槇原「ちょうど僕らの世代は、ものとしての可愛さ、絵としての可愛さに惹かれるところがありました」
手塚「槇原さんが最初に触れた手塚作品は?」槇原「たぶん『アトム』からみてたと思います。でも、興味を持ってみていたのは『不思議なメルモ』です」手塚「テレビアニメですね」槇原「もう斬新だったですね。その前に『リボンの騎士』を、音楽をすごく覚えています、テーマ曲を。すごくしゃれてますよね。昔のアニメは上質な音楽が使われていて、しかも惜しみもなく、フルオーケストラじゃないですか、『ジャングル大帝』とか。あれは大きく影響しています、未だに」手塚「どちらも冨田勲先生ですね」槇原「え、冨田勲さんなんだ。しかもシンセじゃないんですね。素晴らしい、未だにあそこまですごいのはないんじゃないですか。スケール感もさることながら、品がありますよ」
|