EarthDreamingロゴ 放送内容
Line
4月 ラレコ
4月
〜5月
パク・トンハ
戎本みろ
5月 白井貴子
5月 北澤肯
5月
〜6月
中島まゆみ
6月 杉浦邦俊
6月
〜7月
伊藤遊
7月 高津玉枝
7月
〜8月
高木俊太
村上由里子
8月 石川雅之
8月 大野由紀恵
9月 藤田志穂
9月 宮腰義仁
10月 時東ぁみ
10月 森摂
11月 竹宮惠子
11月 槇原敬之
11月
〜12月
冨田勲
12月 上岡裕
12月 川端由美
12月 2008年を
振り返って
1月 赤塚りえ子
1月 中島まゆみ
1月 箕輪弥生
2月 イェンス・イェンセン
2月 武田双雲
3月 郷慎久朗
3月 椎名法子
3月
〜4月
森摂
7月12日ゲスト:(株)トッピング(株)福市、代表取締役
高津玉枝さん

高津玉枝1  手塚「今年、東京の表参道ヒルズに出店したフェアトレードのセレクトショップ『ラブ&センス』についてお教えください」高津「“フェアトレードの商品だから買ってください”というのではなく、可愛い商品がフェアトレードの商品だったというお店作りをしています」手塚「それは表参道ヒルズということを意識されて集められたのですか?」高津「商品収集には時間をかけました。デザインや品質などのクオリティ高さなど何度も海外に足を運んで選びました。また集めたものがバラバラでしたので、見やすいように陳列方法を工夫しました」

プルタブバグ写真 手塚「おすすめの商品はなんですか?」高津「缶ジュースや缶ビールのプルタブで作ったバッグです。これはブラジルで作られています」手塚「この商品を目玉としておこうと思ったきっかけは?」高津「私がたまたまセレクトショップで見つけて、ストーリーがありげなカバンだなと思いました。やはり自分が普段の生活で、面白いとか可愛いとかと思うことが大事だと思います。このカバンに関してはたまたまそれがフェアトレード商品だったのです」


高津玉枝2 手塚「他にチョコレートやCDがおいてありますが、これは?」高津「チョコレートは深い問題が沢山あります。カカオが採れるところ、アフリカが多いのですが、そこでは児童労働や搾取の問題があります。それが色々の経路を経て商品になりますから誰がどのように作っているのか分かりません。しかしお店においているチョコレートは、カカオ自体をアフリカのフェアトレードの団体から直接、生産者に適正な価格で行き渡るような形で仕入れをして作っています。CDはフェアトレードではないのですが、その国の困っている人達に、その一部を還元するという形で作られているワールドミュージックです。日本だけではなく、世界のことをイメージしてもらうためにおいています」

 手塚「このお店をオープンして、お客様や流通業界の反応はいかがですか?」高津「フェアトレードに接点のないお客様に機会を提供したいと思い、表参道ヒルズで展開させて頂いています。商品一つ一つにその経緯などを書いています。それをお客様にご覧頂き、非常に関心を示して頂いています。また来て頂けるお客様もいらして、それは本当に嬉しいですね。流通業の反応は“はっきり言って期待をしていなかった”と言われましたが、お店に来られて“こんなにカラフルなのでビックリした。フェアトレードはナチュラルで土っぽいものをイメージしていた”とおっしゃっていました。また百貨店やショッピングセンターからも“このようなお店であればうちでも是非やって欲しい”という依頼を受けました」

ライン
7月19日 ゲスト:高津玉枝さん

高津玉枝3 手塚「トッピングという会社はどんな会社なのですか?」高津「売り場をどんなコンセプトで、どんな商品を集めたらいいか、内装はどうするかといったことを提案する会社です」手塚「福市は?」高津「フェアトレードに出会って関心を持ったので、それを扱う会社です」手塚「フェアトレードに出会ったきっかけは?」高津「知ったのは90年代半ばか後半だと思うのですが、当時バブルが崩潰して、商業施設から言われることは“もっと売り上げを上げろ”ということでした。それには高いものやストーリーのあるものではなく、売れるものを提案するということでした。ただ商品に携わっていると、この商品がこの値段で出来る物なのかなど疑問がわいてきました。そしてどこかにしわ寄せがいっているのではないかと思っている時に出会ったのがフェアトレードです。その後色々リサーチをし、フェアトレードの現状を把握して、会社をスタートさせました」


高津玉枝4 手塚「フェアトレードと言うとNPOの団体やボランティアの方々が関わったり、というイメージがありますが、その違いは?」高津「生産者の人達と我々が対等な立場でやっていく、ビジネスだからこそそれが大事だと思います。NPOやボランティアの活動というのは大切なことで否定をする気はありませんが、あくまで支援と言うか寄付のような印象になってしまうと思います。ちょっと商品が高くてもいいとか、“可愛そうだから買ってあげてください”というのはお互いに満足しないと思います。そうすると継続し辛いと思います。それがビジネスですとある部分お互い厳しくなって、お互い切磋琢磨していく中で、お客様に満足をご提供出来れば継続していくと思います。それがビジネスとして成り立つのであれば色々な商業施設が“やりたい”と言ってこられます。フェアトレードを広げていくためには一軒が頑張っていてもダメで、アクセスのしやすいショッピングセンターにちょっとずつでも増えれば、もっと広がっていくと思います。そのためにはビジネスとしてのサイクルにならなければ、流通業は扱ってくれませんのでそこは非常にこだわりました」


伊藤遊さん 高木俊太さん、村上由里子さん

このページのトップへ戻る
手塚るみ子プロフィール 放送内容 お便り トップページへ。

Line