手塚「他にはどういった古着の使われ方があるのですか?」中島「最近技術が確立されてきたリサイクルというのがあります。それは『マテリアルリサイクル』『ケミカルリサイクル』『サーマルリサイクル』です。『マテリアルリサイクル』は使わなくなったものを融かして利用します。例えばペットボトルからフリースを作るというのが分かりやすいと思います。『ケミカルリサイクル』は化学的に処理をしてリサイクルします。衣料メーカーの中には自社製品を回収し『ケミカルリサイクル』を行い、同じ製品にするという取り組みをしているところがあります。『サーマルリサイクル』は何にも使えない衣類を燃やして、その時に出る熱を回収して有効利用するというものです。例えば発電をしたり、暖房や給湯に使います」
手塚「私たちが古着を自分なりにリユース、リサイクルするにはどのようなことがありますか?」中島「いろいろあると思います。フリーマーケットに出店したり、地域のリサイクルショップで買い取ってもらうというのも方法だと思います。私が個人的にお奨めするのはリメイクです。例えば私は着られなくなった子供のズボンの裾で、ポットボトルホルダーを作りました(写真)小物ですと個人でも出来ますが、洋服となるとちょっとという方は、最近リフォームのお店が多くなってきたようなので、そういうところにお願いするのもいいと思います」
手塚「取材をされて感じられたことは?」中島「リサイクルもすごく進んでいていいなと思いましたが、リサイクルをすればいいのかと言うとそうではないと感じました。大量生産、大量消費、大量リサイクルではダメなのではないか。循環するパイ自体を小さくしていかなければいけないと感じました。作りすぎない、買いすぎないということに繋がってくると思いますが、工夫をして、環境目線をプラスして洋服と付き合っていけるようになったらいいかなと思います」
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