手塚「まず『NPO法人バイシクルエコロジージャパン』がどういう団体なのかお教えください」杉浦「自転車というキーワードを入り口として、柔らかめの環境活動というか、自転車で何か出来ないかと始めた団体です」手塚「どのくらいの方が参加されているのですか?」杉浦「20〜30人、ボランティアを入れると40人ぐらいです」
手塚「理念として『バイコロジー』という言葉が使われていますが、どういう意味を持っているのですか?」杉浦「自転車(バイシクル)とエコロジーの造語です。元々1970年代にアメリカ西海岸で提案された市民活動が始まりです。車社会へのアンチテーゼ、ヒッピー文化の流れを汲んでいます。ただアメリカでの活動は過激だったため、すぐに萎んでしまいましたが、その後日本でアレンジされ活動が始まりました。90年代から欧米で環境問題への関心が高まり自転車が見直されて、『バイコロジー』という言葉使われています」
手塚「『Bike to Work Day』という活動がありますが、これは?」杉浦「自転車通勤を応援するイベントです。発祥はサンフランシスコで、20年以上続いています。ただ自転車通勤をしてる方にジュースをあげたりとか、シンプルなものです(笑)」手塚「いつから始められたのですか?」杉浦「昨年の11月からですから、6月で8回目です。ずっと東京の原宿でやっていますが、5月15日はサンフランシスコが年1回行う日なので、それにあわせて日本の9都市11カ所、秋田から福岡まで同じ日に行いました。今日本で自転車通勤をされている方は約10%ほどいますが、それを2012年までに35%まであげたいと考えています。10%というのは平成12年の国勢調査のデータです。また目標値の35%は、現在オランダやデンマークで自転車通勤されている方が30%と言われていますので、世界一を目指すという意味で、35%という数字にしました」
|