EarthDreamingロゴ 放送内容
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4月 福岡 司
4月 坂本美雨
5月

鈴木幸一

5月 小野田淳乙
5月 石古暢良
6月 渡辺正行
6月 中村 透
7月 宮脇 昭
8月 羽仁カンタ
8月 鈴木祐美子、北本忍
8月 矢島 稔
9月 鈴木祐美子、北本忍
9月 原田麻里子
9月 上岡 裕
9月 森谷秀樹
10月 櫻田 厚
10〜
11月
矢野恭弘
11月 ECO & MUSIC
11月 山崎伸治
12月 疋田 智
12月 小林武史
12月 この1年を振り返って
1月 田中 優
1月 藤崎達也
1月 インドラ・グルン
1月 土居健太郎
2月 金子竜太郎
2月 里中満智子
2月 鮎川ゆりか
3月 青木一夫
3月 桐田哲雄
3月 愛・地球博1
湯本哲哉
3月 愛・地球博2
2月6日ゲスト:金子竜太郎さん

金子竜太郎1 金子竜太郎さんは佐渡を拠点に国際的な活動を行っている和太鼓集団「鼓童」のメンバーです。今年3月から環境をテーマに開催される愛知万博を記念して“地球大交流キャラバン”というイベントが実施されました。これは昨年9月から10月にかけて、アイルランドからフランスを経由してスペインまでの約5,200kmを旅したもので、金子さんはこれに参加されました。

 手塚「この旅の移動は何ですか?」金子「キャラバンと言うだけあって、陸地は車です」手塚「大変な旅でしたね」金子「最初3,000kmと聞いていたのですが、終わってみたら5,200kmになっていました」手塚「この旅に参加された方は?」金子「鼓童からもう一人、笛の渡辺薫。そして旅のナヴィゲーターとして鶴田真由さんが参加しました」

 手塚「最初に訪れたアイルランドではどのような体験をされましたか?」金子「パブがたくさんあって、そこには当然音楽があります。ということでそこでセッションをしてきました」手塚「太鼓と笛を持って...」金子「そうです(笑)」手塚「現地のミュージシャンとどんな曲を演奏されたのですか?」金子「打ち合わせも何も無くて、あちらの楽曲にこちらが合わせました。そして今度は日本の曲をリクエストされて、僕らが演奏しているところに彼らが参加するという、本当にセッションでした。音楽で国境を越える醍醐味を味わってきました」

 手塚「続いて行かれたのがフランスですね」金子「フランスといってもパリなどの観光地はいかなかったんです。海岸沿いの田舎を回りました。ここで立ち寄ったのが、カキの養殖場です。ここの“種牡蠣”は日本の仙台の物だと言うことでした。またワインの農場。ここは有機栽培で葡萄を育て、手作業で収穫しているところでした。そこも体験しました」手塚「その体験は摘む体験ですか、飲む体験ですか?」金子「両方です(笑)」
 手塚「音楽的体験は...」金子「バガット(バグパイプのような楽器)が十数名、それとチャルメラのような高い音が出る楽器と太鼓ですね。こういうチームがブルターニュには40ほどあるのですが、そのうちの一つとセッションしてきました」


金子竜太郎2 手塚「スペインは金子さんがどうしても行きたいところだったんですね...」金子「僕はフラメンコが好きなんです。で是非フラメンコと共演したくてスペインに行きたかったんです」手塚「フラメンコはギターですよね。太鼓はどうなんですか?」金子「伝統的な物には太鼓は無いですね。ギターと手拍子と歌ですから」手塚「合わせてみてどうでした?」金子「甘く見ていました(笑)例えば彼らなりのテンポの揺れや、ニュアンスの違い...譜面にしたら同じなんですが、微妙に違うんです。そこにうまく噛み合わせられないんです。でも本番はうまくいったので、胸を撫で下ろしましたが(笑)」
 手塚「長年の夢を実現できた感想は?」金子「とりあえず実現はしましたが、音楽的にもっと、もっと面白い物を作れるな〜と思ったので、次の機会に...」

 手塚「今回のキャラバンを通じて感じられたことをお聞かせください」金子「普段の鼓童の旅は、劇場→ホテル→移動ということでなかなか地域の人と交流することは無いんです。今回はそれが出来たので、とても大きな収穫でした」

 手塚「金子さんは環境に対してどのような思いをお持ちですか?」金子「環境保護と言いつつ、人間中心に事を進めようとするのは、ちょっと僕には違和感があります。人間に不都合なことが起こるかもしれませんが、人間以外とも考えながら生活していかなければいけないんだなと思います。また楽器も自然の物です。動物の皮や木、かつて命ある物をお借りして音を出している訳ですから良い音を出したいと思います。それには自分自身が自然と共にいないと引き出せないと思います」


土居健太郎さん 里中満智子さん

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