手塚「今週は“健康や次世代の幸せを意識するライフスタイル”LOHASをテーマに音楽作りを続けているレーベル、Music for LOHASの森谷さんをお迎えしました。まずはLOHASの意味をお教えください」森谷「アメリカの社会学者ポール・レイ氏と心理学者シェリー・アンダーソン氏が提唱した Lifestyles Of Health And Sustainability の頭文字をつないだ造語で「健康や持続可能性を重視するライフスタイル」のことです」手塚「このMusic for LOHASとはどんなレーベルなのですか？」森谷「ビクターの中のプロジェクトです。ビクターはインターネット限定で楽曲を、3ヶ月ごとにテーマを変えて募集しています。それで私がテーマを決める時に関心があったのでMusic for LOHASというテーマで募集したのが始まりです」手塚「コンセプトは？」森谷「“次の世代へ”というサブテーマを付けています。次の世代に残る音楽、言い換えるとスタンダードということです。現在の音楽の特徴は個人的な内面や、パーソナルな部分の葛藤などを歌った物が多いので、瞬間的に支持されるけれど時が経つと忘れられてしまう...ですのでスタンダードを作っていきたいというのがコンセプトです」

　手塚「LOHASをテーマにされているということは環境を意識されていると思うのですが、具体的にお教えください」森谷「楽曲をインターネットで募集したということで、無駄なコピーを省略しています...」手塚「昔は送られてきたデモテープを社内で聴くためにいっぱいコピーを作るんですよね。それを省略したということですね」森谷「そうです（笑）それとCDのジャケットに再生紙を使用しています」

　手塚「今いろいろな企業が環境問題を意識した製品作りをしていますが、この音楽業界...レコード業界、アニメの業界は遅れていると思うんですが」森谷「正直、現場の人間が、会社がどのように考えているか把握はしていないのですが、でもきっと今CDというメディア自体が過渡期なので、アメリカなどで広まっているネット配信が今後増えてくると変わると思います」