今回はオリンピックを終えて帰国されたばかりのお二人にお話を伺いました。（出場前のインタビューはこちら）
　手塚「オリンピックの出場お疲れさまでした。開会式は参加されたんですか？」鈴木「はい。 入場行進の感想はあるんですが、催しは見てないんです。で、行進してスタジアムに入った時の観客の迫力と、日の丸の多さに驚きました」北本「待合室の大きな画面で開会式を見ました。いつも日本で見ている開会式という感じでした（笑）それで行進していってはじめて感動しました」手塚「長い開会式でしたけれど、待っていて疲れませんでしたか？」鈴木「待ち疲れしました」手塚「やっぱり（笑）」鈴木「最初は別の建物で待っていて、今度は行進のスタンバイで待たされて、それで待って、待って、待って、ドッカーンという感じでした（笑）」
　手塚「選手村の宿舎の様子は？」鈴木「入ってビックリするぐらい良い場所に日本選手団の宿舎がありました。カヌーの宿舎は柔道男子の上で、右隣が男子競泳、左に女子柔道、上に女子の競泳や陸上の選手がいて、メダルラッシュの方々に囲まれていました（笑）」北本「他の国の選手は食堂に行くのにバスに乗っていくんです。でも日本選手は目の前だったので、とっても便利でした」手塚「気に入ったメニューは？」鈴木「全般にオリーブオイルがかかった物が多かったんです...（北本さんに）お気に召した物は？」北本「おみそ汁（笑）」

　手塚「オリンピックが他の国際大会と違うと感じたことは？」鈴木「他の国のメンバーも良く顔を合わせていたので、始まるまでは別に何とも思っていませんでした。でもいざ始まると観客の数がいつもと違って、満員なんです。歓声もすごくて...それで“オリンピックなんだ”と感じさせられました」手塚「それがプレッシャーにはならなかったですか？」鈴木「ありました。出だしを失敗して立て直そうとしている時に歓声が聞こえてきて、ずっと応援してくれている方々の顔がでてきてしまったんです。それで“これじゃいけない!!”と思って、よけいダメで...」

　手塚「応援してくれた日本の皆さんにメッセージを」鈴木「沢山、日本の方が応援に来てくださって、その声援が心強かったのと、それに加えて遠い日本からの応援メッセージに励まされました。心からお礼を言いたいです。本当にありがとうございました」北本「客席の日の丸いっぱいにメッセージが書かれていたんです。それが沢山あったので、すごく力になりました。今回メールでも沢山の方からメッセージを頂きました。いつもだったら届かない声援が、沢山自分に届いてきたので、それも力にすることが出来ました。本当に嬉しく思っています」

　手塚「オリンピックを経験して感想をお聞かせください」鈴木「自分が思っていたオリンピック、テレビで見ていたオリンピックと違いました。“こんな感じなんだ”という所もあればそうでない所もいっぱいあり、まだまだな自分を痛感させられました」北本「4年間かけてこの大会に臨んだ選手と、1〜2年で目指した人では出場出来ても結果が違う。それを実感しました」