EarthDreamingロゴ 放送内容
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4月 福岡 司
4月 坂本美雨
5月

鈴木幸一

5月 小野田淳乙
5月 石古暢良
6月 渡辺正行
6月 中村 透
7月 宮脇 昭
8月 羽仁カンタ
8月 鈴木祐美子、北本忍
8月 矢島 稔
9月 鈴木祐美子、北本忍
9月 原田麻里子
9月 上岡 裕
9月 森谷秀樹
10月 櫻田 厚
10〜
11月
矢野恭弘
11月 ECO & MUSIC
11月 山崎伸治
12月 疋田 智
12月 小林武史
12月 この1年を振り返って
1月 田中 優
1月 藤崎達也
1月 インドラ・グルン
1月 土居健太郎
2月 金子竜太郎
2月 里中満智子
2月 鮎川ゆりか
3月 青木一夫
3月 桐田哲雄
3月 愛・地球博1
湯本哲哉
3月 愛・地球博2
8月8日ゲスト:アテネオリンピック、カヌー競技日本女子代表
鈴木祐美子さん、北本忍さん

鈴木、北本 カヌー競技について...
 カヌーは元々海や川で魚や貝を捕ったり荷物を運ぶために人類が最初に造った船です。丸太をくりぬいたもの(カナディアンカヌー)、動物の皮を張り合わせた物(カヤック)の2種類があります。
 カナディアンカヌーは立て膝の姿勢で、片側だけに水かきが付いたパドルで、またカヤックは船の真ん中にアナがありそこに座って両側に水かきの付いたパドルで漕ぎます。
 競技としてのカヌーもこの2種類を使い、湖などの流れのない水域でスピードを競う「フラット・ウォーター・レーシング」と川などの急流の中に設置されたゲートをくぐる、スピードとテクニックを競う「スラローム」があります。
 鈴木さん(写真左)と北本さん(写真右)は武庫川女子大学の先輩後輩で、大学に入学してからカヌーを始めたそうです。そのお二人はフラット・ウォーター・レーシング女子500mカヤックのペア(2人乗り)とフォア(4人乗り)に出場されます。今回は石川県小松市の木場潟カヌー場で合宿中の所におじゃましてお話を伺いしました。

 手塚「ドイツ、ベルギーへ遠征されていましたが、成果は?」北本「ドイツのワールドカップ、ベルギーでの国際大会に出場しました。今までは海外での大会でまともに戦えたという実感がなかったんですが、今回は強豪国の横に並べたので速くなったと実感しました」鈴木「今回は新しい体制の元、最高の条件で出場してみんなが驚くほどの結果が出せました。ドイツではフォアは7番、ペアは9番。ベルギーでは2番でした。周りの国の方も驚いていました(笑)」北本「出だしは体重が軽いので飛び出せるのですが、距離が長くなると体重の重い海外の選手はスピードが乗ってくるので、追い上げられてしまいます。なので課題としては、後半です」


 手塚「カヌー競技の世界ではドイツ、ハンガリーなどが強豪国です。日本チームは1964年の東京オリンピック以来、モスクワオリンピックを除いて連続出場していますが、未だメダルを獲得したことはありません。ですが今回の女子チームは入賞、そして初のメダル獲得の期待が高まっています。オリンピック出場が決まった瞬間に感じたことは?」鈴木「8割方厳しいと思っていたんですが、自分にとって最大のチャンスである“今”を逃したくないという気持ちで頑張りました。それでラスト50m手前ぐらいのところで“あれ、アテネが...”と思った瞬間に安定崩したんです(笑)でもどうにかゴールしたんです。決まった瞬間は絶叫でした(笑)」北本「その絶叫に驚いて、喜び遅れました(笑)」

 手塚「オリンピックを目前にした心境は?」鈴木「気負いみたいな物はないです。自分たちはチャレンジャーです。だからって“参加することに意義がある”という訳ではなくて上を目指します」北本「一番自分たちが良い状態、万全の体制で臨めることが嬉しくて...やるからにはメダルを目指して頑張ろうと皆、思っているので楽しみです。あとアジアの大陸予選の時にも思ったのですが、ここまで来られたのも沢山の人たちが応援してくださったからです。それが力になったし、そういう人たちの笑顔が忘れられないので、オリンピックでも沢山の人に喜んでもらいたいので、一所懸命頑張ろうと思います」

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8月15日 鈴木祐美子さん、北本忍さん

 手塚「カヌーを始めたきっかけは?」鈴木「3歳からクラシックバレーを、高校時代からはバレーボールを、大学に入ってから現在までカヌーをやっています。クラシックバレーでバランス感覚を、バレーボールで体育界系を(笑)学びました。それをまとめて経験できるスポーツがカヌーでした。きっかけは高校の恩師の勧めでした。“バレーボールでは大学のAチームには入れないから、カヌーはどうか”と言われて...。でもはじめはあまり乗り気ではなくて、サークルに入ってズルズルとしていたんですが、7月ぐらいに“カヌーは涼しそうだな”と思って見学にいったんです。それはちょうどアトランタオリンピックの直前で、先輩方が海で夕日を浴びながら一所懸命練習している姿がすごくきれいで、楽しそうだったので...本当はきついのですが(笑)...始めました」
 北本「私は小学3年から高校までバレーボールをやっていて、 大学でもクラブを見学に行きました。でも私は背が低いので 入れてもらえないような雰囲気だったので、違うクラブを見て回っていました。そのときクラスでカヌーをやっている友達から誘われて遊びにいってカヌーに乗せてもらいました。今までは体育館という閉ざされたところでやっていたので、自然の中でできるスポーツがあるということを知りませんでした。それですごく楽しくて入部しました。カヌーに乗れるようになるのに何ヶ月もかかるんです。で乗れるようになると次は高校からやっている人たちに追いつきたいと思って。その次は日本で勝ちたいという、そういう段階が自分の目の前にあったので、気がついたら今ここまで来たという感じです」

 手塚「カヌーをやっていて自然について感じることは?」鈴木「自然は大きいだけに敵にはできないなと思っています」北本「誰が一番最初に、その会場の環境に慣れるかというのが重要です。アテネの会場はすごく荒れるらしいので、少しでも早く慣れたいと思っています」


 手塚「カヌーをやっていて一番気になるのが、海や川のゴミなんだそうでが...」鈴木「雨が降ったあとは、いつも練習している海に大量のゴミが打ち寄せられているんです。船体にも付くし...ですから練習前にゴミ拾いをしています」北本「練習中にゴミが浮いているとすごく気になります。瓶なども浮いていて、一所懸命練習していると気づかなくて、船体がかけてしまったりするんです。それとゴミのせいで水も汚れてしまいます。練習中は水を全身に浴びるので、汚い所だと体がかゆくなったり、ひどい時はジンマシンが出たりします。だから奇麗な所で練習したいですね」鈴木「カヌー連盟でも“クリーンリバー推進運動”を行っています」北本「試合会場では“来た時よりも美しく”というのが合い言葉になっています」

 手塚「最後にメッセージを...」北本「今、とても良い状態で、やるからにはメダルを目指して頑張ろうと思っているので、すごく楽しみです」鈴木「機会があったらカヌー競技を見てくれたらなと思います」


オリンピック後のインタビューはこちら

羽仁カンタさん 矢島稔さん

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