今月3月25日に開幕する愛知万博、愛・地球博の特集をお送りします。今回の万博は正式名称を“2005年日本国際博覧会”といいます。
開催期間は2005年3月25日から9月25日までの約半年間。開催テーマは“自然の叡智”です。会場は名古屋の東にある、長久手会場、瀬戸会場の2ヶ所。世界122ヶ国と6つの国際機関、9つの民間企業パビリオンと多くの市民団体が参加します。これは日本開催の国際博覧会としては最多数の規模になります。
手塚「世界最初の万博はいつ開かれたのですか?」湯本「1851年ロンドンで開催されたのが最初です。産業革命の成果を披露しました。日本からも使節団を派遣してしています。福沢諭吉や夏目漱石も見たそうです」
手塚「大阪万博と今回の愛知万博の違いは?」湯本「1970年の日本は高度成長のまっただ中。そしてアジアで初めての万博ということで力を入れていました。入場者数6,400万人という記録は未だに破られていません。この万博は日本がここまで発展したということを世界にアピールする場でした。今回の万博は食料や貧困の問題、テロや紛争などを経験して開かれるということで、どういう哲学を持って開くかという議論がなされました。それで今回は地球が抱えている環境問題や自然との共生、人類の未来など、人類共通の課題を取り上げることがメインテーマになっています。もう一つはネット社会ではなく、フェイス・トゥ・フェイスのコミュニケーションを図るということです」 |