“eco&music”は毎年秋に大阪のアメリカ村で行われている音楽を通してエコロジーを考えるイベントです。街の中心部にある三角公園でアメリカ村で育ったアーティスト達によるライヴが行われた後、参加者全員が一緒になって街のゴミを拾うクリーンパレードをします。
小野田「普段はアメリカ村を中心とした企画の会社をやっています。4年前にアメリカ村を中心としたボランティアシ−ンを作りたいと思い“eco&music”という団体を発足し、今年4年目を迎えました。アメリカ村は30年を越えるのですが、元々アメリカ村が持っていた楽しさや自由が壊れてきました。それで自分たちの環境を自分たちで考えよう、自分で何か起こしてみようというコンセプトに環境のボランティアを始めました。最初の年は三角公園で、アメリカ村出身のアーティストのライブを行いました。そして2年目からはもっと多くの人にライブを見るだけではなく参加して貰おうと、ゴミ拾いのパレードを始めました。ゴミ袋やTシャツはこちらで無料で提供しています。
一番最初はリアルなアメリカ村の若者だけでした、15〜23歳ぐらいの。今でもそうなんですが、イベントの始まりは遊び感覚なんです。その彼らがゴミを拾って帰ってきたときに考え方が変わっているんです。“こんなに汚くしてたらあかんわ”とかクラブイベントがあると張り紙をあっちこっちに張っていた人たちが“張り紙張っちゃまずいよな〜”とか...そういう声が多いですね
2年目から参加してくれる人とのコミュニケーションを多く取るようにしました。その中で私が感じなかったことがいろいろあって、例えば“車いすの人が買い物に来ても看板が出っ張っていて買い物なんて出来ないよ”とか“落書きがひどいですよ”など。その中で本当に多かったのが“アメリカ村でボランティア活動をやっていることは大切だと思う。でもそれを作品だったり、言葉だったりで表現する場所が無いです。今のアメリカ村にそういう所はないです”という意見です。それは全然自分が気が付いていなかったので、ズシンと来ました。それで考えたのが、街としての環境とは何か。買い物やエンターテイメントを楽しむ環境だと思います。それは普通は街側が作っていくものなんですが、アメリカ村は共に作っていく物なんだろうなと、特に今の時代それが求められていると感じました」 |