放送内容

Line

4月 高西淳夫
4月 坂本美雨
5月 田崎真也
5月 市川右近
6月 西村幸祐
6月 ワールドカップにまつわる話
6月 矢沢永吉
6月 坂本徹也
7月 吉村作治
8月 中村征夫
8月 三輪茂雄
9月 菜の花プロジェクト
9月 寺門和夫
9月 小林一紀
10月 近藤 篤
10月 篠 健司
11月 増井光子
11月 馬場直子
12月 CWニコル
12月 セヴァン・スズキ
12月 この1年を振り返って
1月 小黒一三
1月 幸田シャーミン
2月 下城民夫
2月 三國清三
3月 矢口高雄
3月 鈴木基芳
湯川信矢
3月 筑紫みずえ
6月30日 ゲスト:ペットジャーナリスト坂本徹也さん

坂本徹也1 ペットジャーナリストの坂本さん。手塚「ペットジャーナリストとはどういうお仕事なんですか?」坂本「ペットの流通や、お医者さん、愛護の問題などの情報を飼い主さんに発信する仕事です」手塚「捨てられるペットの数が増えているようなんですが、どのくらいの数字なんですか?」坂本「2000年の数字なんですが、内閣総理大臣官房管理室と厚生省が出している数字を併せて、犬が36万頭、猫が30万匹となっています」

 手塚「ペットを飼いきれなくなる要因はどういうところにあるのですか?」坂本「色々言われているのは、飼っては見たけれど自分のイメージしていた生活ではなかった、ということと、子供にせがまれて飼っては見た物の、ペットが大きくなって面倒が見られなくなるということですね」手塚「私の近所の犬が真夜中に吠えるのですが、どう見ても何かのストレスだと思うんですが...」坂本「牧羊犬など(〜シープドッグと付く犬)は外に気配を感じたら本能的に吠えるんです。それが彼らの仕事ですから、集合住宅なり、都会の密集した住宅地でそういう犬を飼うというのは、考えなければいけませんね。この犬は問題行動があると言われますが、先天的に問題行動があるわけではなくて、人間が作り出してしまったものなんです。ですから、子供の時からしつけをしていくことが大事なんです。それが飼い主の義務だと思います」


坂本徹也2 手塚「その他の問題は、どういうことがありますか?」坂本「ペットの流通の話なんですが、日本のペット流通というのは、子犬の方が可愛いじゃないですか、ですから早く出荷するんです。ペットショップにはだいたい生後40日ぐらいの犬や猫が並ぶんです。それだとワクチンを打つか打たないかぎりぎりの所なんです。ワクチンは母乳が切れる頃にうつのが普通なんです。でワクチンをうつとお金が掛かりますから、うたないで出荷してしまいます。で普通、生後40日位というは母犬から母乳を飲んで、母犬や兄弟と暮らす期間なんです。その間は遊んだりして社会化していく時期なんです。それが無くて店頭に出てしまうので、本来ならきちんと出来る社会化が、出来ていない状態で飼い主さんの所に来てしまうのです。そういう犬が問題行動を起こしてしまうのではないかと思われます」

 手塚「医療や福祉の現場で、ペットが役立っているとよく聞くんですが?」坂本「AAA(アニマル・アシステッド・アクティビティ)活動と、AAT(アニマル・アシステッド・セラピー)活動というのがあるんです。AAAというのは動物病院の福祉協会が中心になって行っています。ただどちらもペットを使って行うので、ペットにストレスが掛かってはいけないんですよ。ですから動物のそういうシグナルを見落とさないようにする事も大事です」手塚「人間同士で折り合いがつかない人もいるでしょうから、一つのステップとして動物とというのはあるかもしれませんね」坂本「ただこう今の社会って、人間が社会生活をしていく中でいろいろなストレスを感じますよね。そして相談相手もいない、昔のように大家族で暮らしてませんから...でその相手をペットに求めるというのは、問題をある意味助長していく行為だと思います。ペットというのは生活に潤いを得るためには重要なんですけれど、自分の役に立ってもらいたいからと言う理由でペットを飼うのではなくて、例えば犬は犬としての存在の価値を認めていくというのが、これからは人に必要なんではないかと思います」

 手塚「これからの予定をお教え下さい」坂本「もうでていますが、“二歩先をゆく獣医さん”と“ペットの命を守る”こちらはこないお話しした内容が載っています」


矢沢永吉さん 吉村作治さん

このページのトップへ戻る
手塚るみ子プロフィール 放送内容 お便り トップページへ。

Line