ゲストは、今年デビュー30周年を迎え、初のアコースティックライブツアーを目前に精力的な活動を続ける矢沢永吉さん。
手塚さんは矢沢さんの音楽はもちろん、著書「成りあがり」「アーユー・ハッピー?」を読み、その熱い人間性に触れファンになったそうです。
今回、いくつかのテーマについて興味深いお話をお聞きする事ができました。
まずは、手塚治虫像について。矢沢「僕などが一言で語るのは恐れ多い偉大な方。例えば、自動ドアやエスカレーターなど、まだ一般の日本人が知り得ない時代にすでに漫画の中で描いていた、というその発想など、まさに宇宙人的。漫画で文化を造った人。“ドリーム”を感じる」
次は、7月26日に発売されるリメイクシングル「鎖を引きちぎれ」について。
矢沢「時代は巡る、ということ。詞の内容が作った当時と同じく、また今の時代を示していると思う。誰かが大きな声で叫んでよ、という気持ち」なのだそうです。
そして、目前に迫る(7月4日スタート)初のアコースティックライブツアーについて。
矢沢「自分も今は手探りの状態。ツアーを終えた時には恐らく賛否両論あるだろうが、とにかく今までに無かったものをやりたい、という気持ち。あとで、話題となって語られるようなものにしたい」と、並々ならぬ意気込みで語って下さいました。(詳しい日程等は、公式ページwww.yazawa.ne.jpをご参照下さい)
最後に、日本の現状について。
矢沢「普通の社会批判的な話はしたくないが、自分としては、一個人として自分に責任を持って行動しているつもり。みんな今の時代に不安で不満だろうが、なんだかんだ言って、みんなまだ「食えて」いる。フリーターが良い例。
だけど、この出口の見えない中で大切だと思うのは、結局個人の倫理観なんだと思う。国は個人を守ってはくれない。やっぱり、自分のことは自分で」
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