ソムリエの田崎真也さんがゲスト。田崎「ソムリエという仕事はサービススタッフの一員。ワインに限らず、ノンアルコールの物も、お出しします」とのこと。
手塚「ソムリエになろうとしたきっかけは?」田崎「最初はフランス料理のサービスの仕事に就こうと思っていました。ただそれをやろうとすると、ワインのことを覚えなくてはならないんです。それで食材や、ワインなども日本では勉強しにくくて、19歳の時にフランスに渡りました。それで3年ぐらいで帰国したんですが、まだソムリエという職業は日本にはなかったんです。1980年に日本でソムリエコンクールというのがあって、これはいけるかなと思って次ぎトライしてみようと思いました。ですから職業としてのソムリエではなくて、コンクールの競技的な方がきっかけです。元々負けず嫌いでしたし」
手塚「世界方から日本人のソムリエというのはどう見られましたか?」田崎「19歳の時は日本がワインの消費国として認められていなくて、門前払いでした。その後日本でビストロブームが起こり、フランスも日本を主要なワイン消費国と認め、日本の大会で優勝したこともあって、どこへ行っても大歓迎でした。世界大会で優勝したときに聞かれたのは、“参加国の中で、何で一人当たりのワイン消費量の少ない選手が優勝したのか”ということでしたね」
手塚「やっぱりワインを勉強するには、現地に行かなければならないんでしょうね?」田崎「テイスティングだけとっても、自分のお金でワインを買って飲むというのは、コンクールの前は年間1万種類飲むので、交通費を出しても割が合うんです。現地でワイナリーをまわって“世界コンクールの勉強しています”と言えばどこでも協力してくれますから」
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