水中写真家の中村征夫さんは昨年4月に続いて、2回目のご出演。前回ご出演のあと、私達は石垣島の取材を行いました。まずはそのお話から。 手塚「いつも観光客として行っていたので知らなかったことが、現地の人の話を聞くうちに分かってきました。開発もして欲しいし、自然も残したいという葛藤がありました」中村「 過疎の所では“便利さ”という言葉に弱いんですよ。 ただね、便利さの裏には不便さもあるんです。例えば物価があがってしまったりだとか...」 手塚「私達は自然環境を守ろうと活動しているんですが、中村さんはそういうことはどうお感じなっていますか?」中村「25歳の時に初めて沖縄の海に潜ったんです。見事な珊瑚礁だったんですが、潮が引いて船まで戻れなくなってしまったんです。その時に珊瑚によじ登って帰ろうとして大けがしたんです。珊瑚のありがたみなど何も知らなくて...珊瑚がじゃまだと思ったんです。それでいろいろな海に潜って勉強して珊瑚のことが分かるようになったんです。今は珊瑚が無くちゃ地球が大変だというところまで分かるようになりました。ですから机上の勉強だけではなくて、現場へ出かけて行って勉強しなくてはいけないと思います。肌で感じなくて自然を守ろうと言っていてもなんにもならないと思います」
中村「最近世界中のイルカが人間のそばに寄ってくるんです。みんな遊んでくれていると思っていますが、僕は違うと思うんです。これはイルカから人間へのメッセージだと思うんです。“このままだとイルカも滅びるけど、人間も滅びるぞ”というね」