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2月2日 ゲスト:アウトドア情報センター:プロデューサー
下城民夫さん
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手塚「自然やアウトドアと楽しく繋がろうということで、ネイチャーテイメントという言葉を使っていらっしゃいますが、この言葉初めて聞くんですが...」下城「初めてのはずです。私が作ったんですから(笑)自然、ネイチャーと人を楽しませる、エンターテイメントを繋げた言葉です。自然や環境のことを真剣に語れば語るほど堅苦しくなってしまうので、楽しさを維持しながら自然とつきあっていこうよという思いで付けました。僕自身楽しくなければ長続きしないもので...」手塚「具体的にこれがネイチャーテイメントだというものを教えてください」下城「キャニオニングというのがあるんです。フランスでは有名な遊びなんですが、日本語ですと「滝下り」とでも言えばいいのかな。滝の上から飛び込むことです」手塚「私もやりたいですね~(笑)実際にどこでやってるんですか?」下城「鹿ヶ壺というところです。これをやるのに特別な技術はいらないんですが、やっぱり指導者がいるところでやってください」手塚「これはやっぱり夏の遊びですよね。冬ですとどんなのがありますか?」下城「ネイチャーペンですね。森などを歩いていると木の枝が落ちていますよね。それを拾ってきてペンや鳥を呼ぶ笛を作ったりします。こういう事をすると今まで慣れ親しんだ森や公園が変わりますね」 |
手塚「今一番身近に楽しめるアウトドアと言ったらなんですか?」下城「目的を持たずに歩くと言うことですね。例えば近くの川とか山とか。ただ自然の楽しみというのは、自分で見つけるものなんです」手塚「初心者の方達と一緒にいて、こんな事も知らないんだと思ったことはありますか?」下城「逆にうらやましいですね。知らないことが沢山あったということに気付くのが。それだけ楽しいことがいっぱいあるということですからね。だからいろいろなことを私達から教えないようにしています。その人がせっかく楽しめるチャンスを奪ってしまうことになるから。例えば“その水冷たいよ”と言えば手を浸けても“ああ冷たいね”で終わってしまいます。単なる確認作業ですよね。言わなければ手を浸けて初めて“冷たい”と感じますから。体験を先にすればするほど、印象が残りますから。それと想像力が大事なんですよ、青空遊びは。手塚治虫さんも“ガラスの地球を救え”の本にも書かれていますよね。考えなさいって。僕もこの本読んだときに感じました。まさに“これや~”って...。自然と接するときは最低限のマナーは守ってくださいね」手塚「その最低限のマナーとしていくつかあげるとしたら...」下城「言うのもあれですけど、人に迷惑を掛けない、自分の技術を越える危険なところには行かないですとか...特に大冒険はしないと言うことですね。小さい冒険の積み重ねが、大冒険に繋がりますから」 |

2月9日 ゲスト:下城民夫さん |
手塚「最近もっとも注目されている、アウトドアを楽しむスタイルは?」下城「最近の傾向は、テントレスキャンプですね」手塚「テント無しキャンプですか?」下城「テントに泊まることが目的ではなくなってきて、みんなコテージに泊まるんです。それで今のはやりはキャンプ場にコテージを建てることなんです」手塚「あ~それで最近増えているんですか」下城「コテージですと冬でも遊べますから。要するにアウトドアで遊ぶというのが目的ですから、それで良いと思います」
下城「イベントなどでゴミを減らす方法って知ってます?」手塚「持ってくるものを最低限に減らす」下城「そうです。パッケージに入っているものは家で捨ててくると言うことです。現地のゴミの運送よりも、都会の運送の方がシステムが確立されていますから。それに持っていくのも楽になりますし」
下城「大人の遊びというのは陣地を増やすことなんです。最初はテーブルだけだったのが家の中になって...という具合に。そうすると自分の陣地にはゴミを捨てないですよね。同じ所(アウトドア)に行っているとそこが自分の陣地になってくるんです。そうすると必然的にゴミは捨てなくなります。六甲山は今、僕の陣地になっています(笑)」 |
手塚「子供達の環境教育としてアウトドアの活用法を教えてください」下城「いろいろな方がこのテーマに取り組んでいますよね。僕が思うのは、子供達にどう教育するかと言うより先に、大人に遊んで貰いたいです。教える側が自然のなかで沢山遊んでいないと、教えられないと思います。それであれがダメ、これがダメではなく、こんな事が、あんな事が楽しかったよと、教えてあげると良いですね」
手塚「下城さんが代表を務めるアウトドア情報センターのホームページにいろいろな理念も載っていますね」下城「ホームページのアドレスは大好きアウトドア(htt://www.daisukioutdoor.com)と言うんです(笑)」手塚「こちらに分からないことを相談しても良いんですか?」下城「掲示板に気軽に書き込んでいただけたら、答えられる範囲のことは...(笑)」
手塚「今年何か計画されていることはありますか?」下城「今一番力を入れているのは、六甲山を何とかしたい、ということですね。今六甲山が荒れているんです。ゴミの問題もそうですが..六甲山は世界で一番都市に近い国立公園なんです。そういう山の役目はなんだろうか、これからどうしていこうかというのを、みんなで考えていきたいと呼びかけているんです。自分の身近な山ですから」 |
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幸田シャーミンさん |
三國清三さん |