手塚「“エコロジーオンライン”のこれまでの活動をお教え下さい」上岡「僕はレコード会社に勤めていましたので、そういう関連の人たちが環境について取り組んでもらえば素晴らしいし、そこに自分自身が関わることが一番影響力があると思いました。で、2000年に坂本龍一さんからメールで“エコロジーオンライン”の記事を使いたいと連絡がありまして、また共通の友人もいましたので、アースデイフォーラムに講師で参加しました。またArtists' Power、これはコンサート等を自然エネルギーで行う活動を立ち上げるサポートをしました。その関係で風力で電力をまかなうライブハウスをコーディネイトしたり、環境問題を話しやすくするためにフリーマガジンを作りました。また環境省も地球温暖化やゴミの問題をどうやって多くの人に伝えていくかということを模索していたので、一緒にホームページを立ち上げました」

　手塚「上岡さんが重点的に取り組んでいらっしゃる地球温暖化についてお聞かせください」上岡「地球温暖化の問題は、一個人や企業だけで解決できるものではないんです。大勢の人がほんの少し生活スタイルを変えていくことで、実現できるんです。エコロジーオンラインでは地球温暖化をもたらさないライフスタイルを提案しています。例えば化石燃料（石油や石炭など）を使わない、太陽光や風力エネルギーの確保です。僕が今考えているのは、コンサートなどの収益で風車を作るというような、これまでになかった事業のお手伝いをしたいと思っています。また来年は京都議定書の発行の年でもあるので、もっと世界の人や、日本の人に知ってもらうためのイベントなどを企画しています」

　手塚「上岡さんがライフスタイルを提案して、変わってきたという実感はありますか？」上岡「10年前会社を辞めてこの仕事をしようとしたときに比べれば、今はみんなうなずいてくれる仕事になりました。僕も妻子がいて、環境問題に取り組んで生活をしています。ですから環境に関わることで利益につながるようになってきたと思います」

　手塚「エコロジーオンラインの今後の活動をお教えください」上岡「今、自然エネルギーというのは選択肢が少なすぎるので、それを多くしていくお手伝いをしています」