手塚「ブラックジャックの役は今から何年前に話がきたんですか?」大塚「10年ぐらい前かな〜」手塚「その話が来た時はどうでしたか?」大塚「ビックリしましたよ。ある俳優さんが決まっていたんですが病気になってしまって、急遽僕になったんです。僕は他の役で出ることになってたんですけど...」手塚「それってどのくらい前に分かったんですか?」大塚「収録の前の晩だったかな〜」手塚「一夜漬けでブラックジャックの役作りをされた訳ですね。それで収録はうまくいったんですか?」大塚「大変でしたよ。出崎監督とも初めてでしたし、僕自身もそんなビッグタイトルをやることもなかったし...最初はいろいろ“こんな感じ”という具合に声の出し方が大変でした。それが徐々に馴染んでいって、僕がそのまましゃべっていても大丈夫になりましたね〜」
手塚「大塚さんの中でブラックジャックというのはどういう人物なんですか?」大塚「絶対忘れてはいけないのは“優しさ”その表し方は人それぞれで、ブラックジャックは表には出てこないけれど、持っていないといけない。それがあって初めて冷たく突き放す芝居ができるんです」手塚「大塚さん自身はどうなんです(笑)」大塚「僕は優しいと思います」手塚「それじゃ〜そんなにギャップを感じずに...」大塚「いや〜それはすごいギャップがあるんですけれど...(笑)」 手塚「ブラックジャックをやっていて一番難しいところはどこですか?」大塚「すごく嫌な台詞を言っても、嫌なやつにならずに保っていられるかというところですね」
手塚「アニメ“ブラックジャック”は劇場版やテレビ版などがありますが、インターネットでも配信されています。それのピノコ役を宇多田ヒカルさんがやっていらっしゃいますが、どうですか?」大塚「楽しかったですよ。彼女は僕に向かってちゃんと球を放ってくれる、僕がいう言葉を聞き取ってくれるんです」 |