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11月23日ゲスト:フォトン代表取締役渡邉英徳さん |
渡邉英徳さんはゲーム制作会社フォトンの代表取締役で、ネットゲーム「リズムフォレスト」の制作者です。
手塚「この“リズムフォレスト”というのをある雑誌を読んで興味を持ったので、渡邉さんにお会いしたかったんです。で渡邉さんは子どもの頃からゲームがお好きだったのですか?」渡邉「いわゆるファミコンボーイでした。それでゲームの絵を描いたり、頭の中でストーリーを作ったり...それで高校3年で進路を決めるときに、美術と物理が好きだったので両方出来る所、建築学科を選び大学4年間はそれを学びました。その後大学院に進み、研究テーマを“コンピューター空間の中の建築”にして、研究を始めました。でもそれまではゲームは好きでしたが、パソコンは嫌いだったんです(笑)で、たまたまプレイステーションのゲームを作っている会社のオーディションに応募したら通ってしまったんです。そこでは主にゲームの中にでてくる建物の設計でした」手塚「大学を出たあとすぐにゲームの仕事についたのですか?」渡邉「大学院を出て1年ぐらいはその会社と契約していたんですが、契約が切れてしまったあと別の会社に入社しました。その会社のコンセプトが“戦わない、殺さないゲームを作る”ということだったんです。それで清泉女子大学の奈良毅教授が投資組合を立てられて、そのコンセプトに賛同して頂いて、制作会社株式会社フォトンが出来たんです」
手塚「リズムフォレストの原点になるリズムエンジンを作られましたが、これについてご説明下さい」 渡邉「音楽セッションをゲームにしたかったからです。それは音楽で会話をしするというのはコンセプトの“戦わない、殺さないゲーム”に通じる物があると思ったからです。このゲームはインターネットを通じて非同時に、色々な人たちと文字や音楽で会話出来るゲームです」手塚「絵と音でチャットするわけですね。それが同時にではなく過去にアクセスした人と会話が出来ると言うことですね」渡邉「結構世界中の人に受け入れられています。言葉の壁がないですから」 |
手塚「リズムフォレストはリズムエンジンからどの様に発展していったんですか?」渡邉「ゲームのスクリーンの中だけではダメなのではないかと思ったんです。それでゲームの中と僕たちの世界を結びつけるプロジェクトとして始まりました。例えばゲームの中に木を植えたら、僕たちの世界のどかに木が生えるようになったら素敵じゃないかという発想です。それでこの会社の会長の奈良毅さんは財団法人オイスカ(世界的に植林活動を行っているNGO)の理事でもあるので、そこに話を持っていきました。それでこのゲームは有料なので、その中からオイスカに寄付をすれば地球環境に貢献するゲームになると考え、実践しています。今1ヶ月遊べば1本の木を植えていることになります」手塚「子供達の反応はいかがですか?」渡邉「概ね好評です。非同時というのを子供達は体で理解してしまいますね。それと遊ぶことで木が植えられるということにすごくロマンティックを感じているようです」手塚「私の父、手塚治虫も子供達の夢が貧困になっていけばいくほど、未来が心配だと言っていたので、そのロマンティックな時間がとれるというのは良いですね」 |
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上岡裕さん |
柴田政明さん |