手塚「スローライフというのが指示されてきました。そんな中スペインのライフスタイルが見直されています。それについてはどうですか?」近藤「田舎に行くとかなりスローですよね。スローライフというのはゆとりのある生活と言うことなんでしょ?」手塚「そうですね。食べ物で言うといわゆるファーストフードではなくて...」近藤「スペインがなんでスローライフかというと、ファーストフードとか無いもんね。だから彼らにとってはノーマルライフというか...僕ねスローライフって、文句の少ない生活のことだと思うんです。例えばスペインの田舎の人は一つのものを食べてるとして、そのことについて文句言わないと思うんです。でも都市部の人は“いつもこんなものばっかりで”とか...」手塚(笑)近藤「そういうことだと思うんです。あとスペインの人って本当にイヤになったら辞めますよね。そのリズムを。上司になんと言われても、自分にとって本当にイヤな物イヤだし、それを拒否しても会社の中でひどいところに飛ばされると言うこともあんまり無いと思うし...。スローライフをやるために必要なことがあるんですよ。それは元気なこと(笑)スペインの社会って朝10時に仕事が始まって、昼食が午後2時から4時。でそれからまた8時まで仕事してご飯食べてサッカー見て、それでもう12時じゃないですか。それ元気じゃなきゃ出来ませんよ。日本の人たちが“スペイン風なスローライフでいきましょう”と言うのであればすっごく元気にならないと...無理してスローライフを全うするのなら、今のペースをちょっと落とすぐらいが日本人には良いのかな」
手塚「近藤さん的なスローライフというと?」近藤「まず写真を倒れそうになるぐらいまで取る時間があって、その後は本当に写真を撮るのがイヤだという精神状態で一気に休む」手塚「なるほど」近藤「僕はストレスがある生活というのは嫌いじゃないんです」手塚「ストレスを刺激として受け止めているんですね」 |