手塚「まずこの“バイシクルクラブ”がどの様な雑誌なのかお教え下さい」西垣「毎月20日発売の月刊誌です。最初はスポーツ志向なマニアが読まれていたんですが、“メッセンジャー”という映画が公開されて以降、女子大生やサラリーマンなどに変わってきました」手塚「日本で自転車の人気が高くなってきているとは思いますが、実際はどうなんですか?」西垣「日常で使う5万〜10万円の自転車が少しずつ浸透しているという感じですね」
手塚「西垣さんは日常自転車をどの様に使っていらっしゃるのですか?」西垣「通勤とちょっとした打ち合わせに使っています」手塚「編集部の皆さんも...」西垣「多いですよ」手塚「実際に自転車に乗ってみて感じることは?」西垣「車で移動していた時には感じなかったことを感じるようになりました。“あっ、ここ坂なんだ”とか景色などを。自転車に乗っていると汗をかいて眠りが深くなったり、活力が沸いてくる、元気がでてくる。今までエレベーターを使っていたのが、階段を一番とばしに上っていくとか...」手塚「あえて(笑)」西垣「あえてじゃなくて、自然とそうなっていくんです」
手塚「読者の方からどういったご意見がありますか?」西垣「“自転車をファッションアイテムとしてとらえてみてはどうですかとか、高機能なスニーカーとかスポーツウェアとイコールで考えてたらどうでしょう”ということをこちらが言った時に、昔からの読者からおしかりを受けます(笑)“自転車はもっと厳しいものだ”とか...今まで日本の中で自転車の世界というと頭の中に浮かぶのは“ツールドフランス”と“放置自転車”その間が皆さんイメージ出来ないんです。ですからその間を写真を使って紹介しています」
手塚「雑誌では自転車のマナーを提案しているのですか?」西垣「元々この雑誌の読者はマナーに関して意識が高いんです。逆にこちらが“ヘッドフォンステレオをして自転車に乗ろう”というと怒られてしまうんです」 |