EarthDreamingロゴ 放送内容
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4月 立川談志
4月 毛利 衛
4月 藤井フミヤ
5月 安在尚人
5月 坂本徹也
5月 近藤 篤
6月 羽仁カンタ
6月 故・手塚治虫講演より
6月 上田壮一
7月 今井絵理子
7月 杉山清貴
8月 船越令子
8月 大野由紀恵
8月 小島あずさ
8月 大宮美智枝
9月 KONISHIKI
10月 西垣成雄
10月 疋田 智
10月 斎藤 誠
10月〜
11月
高樹沙耶
11月 上岡 裕
11月 渡邉英徳
11月 柴田政明
12月 大塚明夫
12月 安寿ミラ
12月 この1年を振り返って
1月 伊藤瞭介
1月 秋山 孝
2月 寺薗淳也
2月 藤子不二雄A
2月 つやまあきひこ
2月 丸田信之
3月 皆川孝徳
3月 大矢寛朗
3月 持丸和朗
10月26日 ゲスト:高樹沙耶さん

高樹沙耶1 手塚「高樹さんは現在ハワイにお住まいでフリーダイビングの資格を持ち、ドルフィンスイムを通して自然のすばらしさをいろいろな人に紹介されています。このようなライフスタイルを始めるきっかけは?」高樹「20代は女優の仕事でスタジオにこもりきりでした。30代に入って事務所を変わったりして、仕事の傾向も海外のドキュメンタリーですとか、旅番組に率先して出かけるように変わりました。それでその環境に暮らす人々の価値観に触れて、今までやってきたことに疑問を持ちました。一番大きな出会いは、北欧のフィンランドにオーロラを見に行ったんです。私は寒いところが苦手なので覚悟はしていたんですが、そこは森の中に入っていくととても暖かかったんです。またそこに暮らす人たちは自然に対してとても謙虚に生きていたんです。そういうことに触れて私たちは恵まれているだけに、自分勝手に生きているんだなと感じました。そして次にオーストラリアに仕事でいきました。そこではイルカセラピーをやっていらっしゃる女性や、アボリジニの方にお目にかかって、私の人生が変わりました。特にアボリジニの方と生活を共にして自然と共存するということを、頭ではなく体で覚えました。それ以来私ができる自然との共存を探そうと思って、今に至っています」

 手塚「それでも女優の仕事を続けていますよね。それは...」高樹「人間一度知ってしまったものを無しにすることはできないんです。環境問題というとすごく難しいテーマに入ってしまいますよね。車に乗ることや外国から輸入されているものを食べるのはどうか...などを考えてしまうと、生きているのが苦しくなってしまう。だから自分ができることを日々考えています。で女優というのは職人芸ですから20年間やってきたことを、私でないとと言ってくれる方がいる限りあえて捨てるということはないんじゃないかなと思います」


高樹沙耶2 手塚「高樹さんはフリーダイビングのワールドカップで日本新記録を出されていますが、この競技について説明してください」高樹「日本語でいうと“素潜り”です。フィンも一枚のもので、私の場合はそのフィンとマスクとウエットスーツ、そしてウェイトをつけて入っていくんです。それで何m深く潜れるかと何分息を止めていられるかというのを競うんです。その2種目の平均で決まる競技です」手塚「高樹さんはどのくらい潜れるのですか?」高樹「53mです」手塚「それってどのくらいすごいのかよくわかりませんが...」高樹「世界一が100mぐらい潜っています。女子では70mぐらいですが...」手塚「わずか2〜3年でそこまでというのはトレーニングも大変だったのでは?」高樹「すごく集中したトレーニングはしましたが、元々人間は水から進化した生き物ですし、お母さんのおなかの中に十月十日いたわけですから、水に対してなじみやすいのではないかと思っています。水にはいると呼吸は苦しいんですが、それ以外の部分は気持ちいいんです。とても安らぐんです」

 手塚「その深い海の中に入っている時の気分はどうなんですか?」高樹「深く潜れば潜るほど、謙虚にならないとダメなんです。ちゃんと準備をして、今日も静かに入らせていただく、お願いしますという感じでいくと成功するんです。その謙虚な気持ちになれた自分というのがものすごく優しく穏やかになっていくんです。それがフリーダイビングで得た財産です」

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11月2日 高樹沙耶さん
高樹沙耶3 手塚「高樹さんはハワイで暮らしていらっしゃいますが、何年ぐらいになるんですか?」高樹「2年前に家を購入したんですが、まだ日本との行き来をしています」手塚「そもそもハワイに住むきっかけは?」高樹「最初はオーストラリアで出会ったイルカセラピーのオリビアさんのようになりたくて、最初はオーストラリアに住もうと思ったんですが、ハワイを旅するという仕事が来たんです。それでハワイ島でダイビングをしたんです。そしたら船を出して3〜5分ぐらいでイルカ100頭ぐらいの群に囲まれたんです。それで“私はここでやろう”とその日に決めてしまったんです。それで今に至るんですけれど...」手塚「すごい行動力ですね」高樹「私はあまり心配性ではないんです。ですから間違ってしまうこともあるんですが、思い悩む時間はないですね」

 手塚「コナという標高800mぐらいの所にお住まいで、どうですか自然に囲まれてというのは」高樹「都市型の電気を一切ひいていないんです。ソーラーシステムとジェネレーターで電気を作っているんです。でも実際やってみるとなかなか...曇りの日が続いて充電されないと夜はランプの生活になったりします。そしてメンテナンスもしっかりしないといけないので、それに使う時間とエネルギーが多くなり大変です。でも逆にそういう物の有り難さがよく分かります」

 手塚「高樹さんが実践されているスローライフの中で感じることというのは?」高樹「完璧に地球のために生きるというのはすごく難しいことですね。でも根本的に地球というのも生命体で、生きているすべての物が関連しあっているんだと言うことを、みんながベースに持つということが大切だと思うんです。あと教科書の勉強だけではなく、実際に自然の中に飛び込んでみると言うことが必要だと思います。自然が自分とどの様に繋がっているのかということを感じることが大切ですね」


高樹沙耶4 手塚「高樹さんは自然を体験するきっかけを持とうというプロジェクト“B-planet”という活動をされていますが...」高樹「自分で見たり聞いたり感じたりしない限り前に進めないんですね。私はとてもラッキーで、仕事を通じていろんな場所でいろんなことを感じることが出来たんです。それでみんなに体験する場を提供していきたいなと思って始めたんです」手塚「そのプロジェクトの中に、ドルフィンスイムというのがありますが、これは高樹さんが教えていらっしゃるんですか?」高樹「私ともう一人コーチと2人がメインとなって...」手塚「全くの素人でも出来るんですか?」高樹「全く泳げないという方もいらっしゃいます。大体8割の方が2時間半の間に出来るようになります」

 手塚「それと同時にエコツアーもやっていらっしゃいますね」高樹「最初はフリーダイビングしたい方にいつでもどうぞ合宿しに来てくださいと出していたんですが、日本人の方って個人旅行が苦手みたいで“行きたいんだけど...”とは言うんですが、なかなか来てくれないんです。それで年に何回かこちらでコース決めてツアーを組むようにしたんです。ここに来て、“不便だけど自然て気持ちがいいな”というの感じて貰えたらと思います」


斎藤誠さん 上岡裕さん

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