手塚「この〜海のゴミ問題、解決のための国際環境保護活動を行っている市民団体〜“クリーンアップ全国事務局(JEAN)”というのどういう団体なのですか?」小島「1990年にアメリカの環境保護団体が“海を綺麗にしましょう”という呼びかけをきっかけに発足しました。ただこのアメリカの日本支部ということではなく、独立した団体です。現在この活動に参加している国は100ヶ国ほどありまして、私達は日本の窓口をしています。活動内容は、世界中のボランティアの方に海岸や川でゴミを拾って綺麗にしてもらうことと、どんなもので汚れているかという調査を行っています」手塚「データを集める作業は、国や研究機関と協力されているのですか?」小島「日本の場合は市民ボランティアが中心の活動ですが、アメリカでは行政と一体になって行っています。ただ研究室の先生方でこの活動に参加されている方もいらっしゃるので、分析や考察には力をお借りしています。」手塚「その他にはどういう方が参加されているのですか?」小島「老若男女、様々な方が参加されています」
手塚「小島さんは元々広告制作会社でスタイリストをされていらっしゃいましたが、地球環境に関わるきっかけというのは?」小島「引っ越しして犬を飼い始め、散歩している時に街に落ちているゴミが気になって、それを拾うとしたのがきっかけといえばきっかけです」手塚「この団体は“海のゴミ問題の解決”という限定された地域での活動ですが、海に興味があったのですか?」小島「私はマリンスポーツをするわけでも海辺育ちでもないんですが、街で出たゴミはゆくゆくは海に行くというのを知りまして、それでです」手塚「海岸で一番問題になるゴミというのは何ですか?」小島「自然に戻らないゴミ、プラスチックやタバコの吸い殻です」
手塚「海洋生物への影響というのは?」小島「ゴミが野生生物に引っかかってしまうということと、間違えて飲み込んでしまうという問題があります。例えばプラスチックなどを飲み込んでしまうと消化も排泄もされず、それが繰り返されることでゴミでお腹がいっぱいになってしまい、必要な栄養がとれなくなります」手塚「海のもの、魚とか貝とか私達の食卓に上りますから、周り回って私達の口に入りものですしね〜」小島「ですから今のうちに何とかしなくてはいけないんです」 |